小説に出てきた名言集
水野敬也さんの夢をかなえるゾウより 「頑張らなあかん、頑張って成長せなあかんてどれだけ思ってもなかなか頑張れんのが人間やろ」 「そうですね。確かに、頑張ろうって決めてもすぐに嫌になってしまいます」 「なんでそないなると思う?」 「それは……意志が…
小説を読んでいると、 『これはためになる。頭に叩きこんでおこう』 と思う言葉がたくさん出てきます。 頭に叩きこんだつもりでも忘れてしまうので、それを残しておいて、あとで読みかえせるようにしています。 読みかえすと、その小説を読んで感じたことを…
垣谷美雨さんのあなたのゼイ肉落としますより 「違います。二人とも栄養不足なんです」 大庭小萬里は断言した。 「僕たちが栄養不足っていうんですか? こんなに太っているのに?」 いったい大庭小萬里は何を言っているのだろう。 「必要な栄養素が足りてな…
垣谷美雨さんのあなたのゼイ肉落としますより 園田乃梨子49歳 書き出し 体重が、また増えた。 この私が、五十九・八キロもあるなんて信じられない。 園田乃梨子は、足もとの体重計を呆然と見下ろした。 こんなに頑張っているのに、なぜ痩せない? これ以上、…
垣谷美雨さんの夫のカノジョより だけど意外や意外。お母さんの気持ちがちょっとわかった。人間は自由な時間がないと、気が変になりそうになる。 「死に物狂いで勉強した方がいいよ。だってその方が将来のためだもん」 あれ? 将来? あたしったらまるで胡散…
中山七里さんの贖罪の奏鳴曲(ソナタ)より 点ではなく、線で考える。 それは誰でもない、御子柴自身の思考法でもあった。 「どんなふてぶてしい野郎でもな、悪いことした奴はひと言目は大抵すぐに謝るんだ。被害者と遺族には申し訳ないことをした。とても後悔…
垣谷美雨さんの後悔病棟より その後もなるべく早く帰宅するように心がけた。そうするためには、出社するとまずはコーヒーをゆっくり飲んで新聞に目を通すという習慣をやめて、すぐに仕事に取り掛かるようにした。そんな日々を送ってみると、今までいかに時間…
有川ひろさんの図書館戦争より 「後悔してリセットできるわけでもないだろう」 「ちゃんと自分の仕事をする」 柴崎に宣言するように呟く。この仕事よりあの仕事がよかったと駄々を捏ねるのはそれこそ子供のわがままだ。自分の仕事をこなせない奴が自分を信用…
垣谷美雨さんのうちの子が結婚しないんで、より 結局、親というのは明るく振る舞うことくらいしかできないのではないか。 つらい現実から目を逸らさず、それがどうしたと笑い飛ばす強い背中を見せてやることしか。 「私、父さんと母さんの子でよかったよ。二…
堂場瞬一さんの被弾より この世に厄介者など一人もいない。周囲の人間がそう決めつけているだけで、一人一人には、必ず見合った役回りがある。 【中古】 破弾 刑事・鳴沢了 中公文庫/堂場瞬一(著者) 【中古】afbposted with カエレバ楽天市場AmazonYahooシ…
垣谷美雨さんの七十歳死亡法案、可決より 若い人には信じられないかもしれませんが、人間というのは、六十歳を過ぎてから大きく成長するのです。初めて人生を俯瞰することができ、なんのために生きるのかという若いころからの問いに対する答えをやっと見つけ…
有川浩さんのストーリー・セラーより 「そんなの当たり前でしょ。俺、生きてるんだから。あのね、人間が無条件に優しくなれるのは、相手がホントに死人の箱に片足突っ込んでからなの。何でも我慢できるようになるのは、相手がホントにこれから死ぬってことが…
垣谷美雨さんのあなたの人生片づけますより 他人がひと目見て気づくことでも、当事者は全く気づいてないことがある。だから、たとえ嫌われてもうるさがられても、誰かが口に出して言ってやらねばならない。 菜々美は黙って聞いていた。大人になる途中の心に…
堂場瞬一さんの雪虫より 「大袈裟なんだよ。お前さんは。新聞記者だって何だって付き合ってみないと、人間の幅が広がらないぜ」 「でも、真っ直ぐ過ぎるのは、あんたの長所でもあり、短所でもあるな。そろそろ、ポーカーフェイスも覚えた方がいいよ。それに…
東野圭吾さんのゲームの名は誘拐より 「あの人たち、日本語上手だよね。どうやって覚えるのかな」 「生きていくためなら人間は必死になるさ。変造テレカを作った奴らだってそうさ。必死だったんだ。NTTは必死じゃない分、いつだって奴らにつけこまれる」 「…
エミリ小さな包丁 「神様って本当にいると思う?」 神社でそれを訊くのはどうかとも思ったけれど、あまり信心深くはないわたしは、さらりと訊いてみた。すると、おじいちゃんは、拝殿の奥の方を見つめたまま、ぼそっと答えた。 「神様ってのは、自分自身のこ…
明日の子供たち 有川浩さんの小説は名言の宝庫 有川浩さんの小説を読んでいるとストーリーの面白さに加えて、たくさんの名言が出てくるので大好きです。 今回は「明日の子供たち」から名言をまとめてみました。 「やっと靴箱の中に靴を入れるようになったの…
以前、自衛隊のCMで目立とうとして批判されたことがある。その頃の空井はおとなしく目立たないようにしておけばと思うこともあったが、今は、興味を持ってもらうことが大事だとPR活動に励む。 「でも、私はそういう取り組みも興味を持ってもらうきっかけにな…
チーム 小説を読んでいると、ためになる名言が出てくることがあります。 自己啓発書に出てくるものと違い、小説に出てきた名言の方が心にしみます。 今回は堂場瞬一さんの「チーム」に出てきた名言です。 よし、門脇、思い切って行け。たぶんお前の限界は、…
森沢明夫さんの作品は名言の宝庫です 森沢明夫さんの作品は、読んだ後幸せな気分にしてくれて前向きな気分にしてくれるので大好きです。 森沢明夫さんの作品は、たくさんの名言がちりばめられているのでその言葉を噛み締めながら読んでいます。 ここでは、「…
小説を読んでいると、 ためになる言葉、名言がたくさん出てきます。 その時は感動して、 なるほどその通りだ、 なんて思うのですが、あとになると忘れてしまうことがほとんどです。 そこで、忘れる前に書き残すようにしました。 みなさんにも役にたつ名言が…