小説を読んでいると、
ためになる言葉、名言がたくさん出てきます。
その時は感動して、
なるほどその通りだ、
なんて思うのですが、あとになると忘れてしまうことがほとんどです。
そこで、忘れる前に書き残すようにしました。
みなさんにも役にたつ名言があるかもしれません。
よかったら読んでみてください。
森沢明夫の名言集
「直美さぁ、あんまり自分のことを『最悪』って言わない方がいいと思う」
「え……」
「だって、わたし、直美のこと最悪だなんて思ったことないし……、自分のこと最悪、最悪って言い続けてたら、いつか本当にそうなっちゃいそうな気がしない?」
食事を終えると、里穂は制服に着替え、鞄を肩にかけて玄関へと向かった。
私も、その後を付いていく。
そして、いつもの朝と同じように、背中を丸めて靴を履いている娘に言葉をかけた。
「今日も、楽しくな」
生前の早織が、毎朝、里穂にかけていた「今日も楽しくね」という台詞を、私がそのまま引き継いだのだ。