小説を読むようになってから人生が楽しくなった

小説を読むようになって、時間を有意義に過ごせるようになった。

ややつり上がり気味の目と、すっと通った鼻筋は、すましたネコを連想させた

 宗彦たちのほかに、水穂の知らない女が一人いた。モノトーンのスーツを着た若い女だった。若いといっても、三十は過ぎているだろう。プロポーションを誇示するように、背筋を伸ばし胸をはっている。ややつり上がり気味の目と、すっと通った鼻筋は、すましたネコを連想させた。

東野圭吾さんの十字屋敷のピエロより