小説を読んでいると、ためになる名言が出てくることがあります。
自己啓発書に出てくるものと違い、小説に出てきた名言の方が心にしみます。
今回は堂場瞬一さんの「チーム」に出てきた名言です。
よし、門脇、思い切って行け。たぶんお前の限界は、ここよりずっと高いところにある。いや、限界はいつでも変えられるのだ。どんなランナーにも、一気に天井を押し上げられる時がくる。それまでは心臓が悲鳴を上げていたスピード域を楽々と超え、強固に立ちはだかっていたタイムの壁が脆くも崩れる瞬間が。
指導者として第一線を退く直前になっても、学ぶことはいくらでもある。
ガソリンタンクは、底をついたと思ってもまだ少しは残ってきるものだ。浦はあるかどうかも分からないリザーブタンクの存在に賭けた。ほんのわずかでいい。あと三百メートルだけ走れればいいのだから。