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人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020年5月に読んだおすすめ小説ランキング

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2020年5月に読んだ小説の中からおすすめ小説をランキング


5月の1冊目は

山崎豊子さんの

沈まぬ太陽 会長室篇 上

おすすめ度 4.0です。

 

御巣鷹山事故を教訓に絶対安全の確立を目指す会長室。

しかし国際航空の上層部は官僚との癒着や私利私欲に走る。憤りが残りますが、

(下)の展開に期待


5月の2冊目は

山崎豊子さんの

沈まぬ太陽 会長室篇 下

おすすめ度 3.8です。

 

地位や名誉、金のことばかり考えている人間と御巣鷹山の事故の犠牲者や遺族のことを思う人間。いい思いしているのが前者なのが腹立たしい。

(上)を読み終えた時に(下)でスカッとを期待したがモヤモヤが残った。これが現実なのかも。


5月の3冊目は

雫井脩介さんの

検察側の罪人

おすすめ度 4.2です。

 

久々の雫井さんの作品。映画化されているだけあって面白かった。読み進めていくうちに、木村拓哉さんと二宮和也さんが頭に映像として出てきた。映画も観たくなりました。


5月の4冊目は

垣谷美雨さんの

禁煙小説

おすすめ度 3.3です。

 

喫煙者には気になるタイトル。禁煙に挑戦するがうまくいかずに苦しむ岩崎早和子。喫煙者にとってはあるあるネタ


5月の5冊目は

湊かなえさんの

告白

おすすめ度 3.5です。

 

湊かなえさんはイヤミス(イヤな気持ちで終わるミステリー)の女王と呼ばれるだけあって、読み終わったあと嫌な気分になりました。しかし、先が気になりあっという間に読んでしまいました。


5月の6冊目は

東野圭吾さんの

手紙

おすすめ度 4.5です。

東野圭吾さんの作品はどれもいいが、これはその中でもトップクラスだと思う。

切なく感動すること間違いなし。


5月の7冊目は

坂木司さんの

和菓子のアン

おすすめ度 3.5です。

坂木司さんの作品は初。女性には人気がありそうな内容。アンこと主人公の梅本杏子は高校卒業したての十八歳、少し太っていて食べるのが好き、恋愛とは程遠い。そんなアンが和菓子屋でアルバイトを始め個性的な女店長やイケメンだが乙女な社員と和菓子を通じて色々な経験をし成長していく物語


 

 

東野圭吾さんの手紙

 

おすすめ度 4.5

感動する   😢😢😢😢

先が気になる 👀👀👀👀

心に残る   💟💟💟💟

切ない    💛💛💛💛💛

重い     💜💜💜💜

 

お兄さんが強盗殺人犯なので弟の直貴はひどい差別を受ける。それが重くて苦しかったが、そんななかでも助けてくれる人、直貴に好意を持ってくれる人がいて、感動した
事件を起こしてしまったお兄さんですが、本当はの心の優しい人だったので切なかった。
殺人犯の弟が差別を受けながら生きていくという重いテーマなのに、読みやすくてあっという間に読み終わりました。

 

あらすじ

自分は頭が悪いが弟の直貴は頭がいい。どうしても大学に進学させたいと思う竹島剛志は学費を心配する直貴を安心させようと泥棒に入ってしまう。そこで老婦人を殺害してしまう。

弟の直貴は、両親も頼れる親戚もないため、これまでは剛志が家計を支えてくれていたが、剛志が逮捕されたため、直貴は自分が働かなくてはならなくなった。

兄が強盗殺人犯ということで、就職も恋愛でも直貴は差別を受ける。

獄中から毎月弟へ手紙を出す剛志だが、直貴はその手紙が疎ましくなっていく。

直貴が結婚して子供ができるが、自分の子供まで、殺人犯の姪として苦労するのかと苦しむ。

直貴はある決意をする。そして、ずっと避けてしまっていた被害者の家族のところへお詫びに行く。そこである事実を知らされる。

最後に直貴が出した結論は?

 

 

 

 

雫井脩介さんの検察側の罪人 

 

おすすめ度 4.2

感動する   😢😢😢

先が気になる 👀👀👀👀

心に残る   💟💟💟

切ない    💛💛💛💛💛

 

由季をいたずらしようとして殺害した松倉を逮捕出来ないまま時効が成立したことへの憤りは理解出来るし、犯人の松倉への怒りもわかっている。が、しかし、読み進めるうちに、気持ちに変化があらわれた。松倉を嵌めようという検察の動きに対して、気持ちは松倉側になっていく。
森崎刑事が松倉を取り調べするシーンは臨場感があってよかった。
松倉が沖野に取り調べされている時に、二十三年前の由季殺害について話すシーンは憤りを感じる。時効成立して罪に問えないから余計だ。無理にでも罪に陥れて逮捕したい最上の気持ちがわからなくはない。
木村拓哉二宮和也を頭に浮かべながら読みました。ふたりの役がぴったりな感じがするので映画も観てみたい。

 

最上毅はベテランの検事で教官として教えたことのある若手の沖野啓一郎に期待をよせていた。

最上は沖野と一緒に仕事する機会があり蒲田で起こった老夫婦刺殺事件を任せた。

最上は沖野から老夫婦刺殺事件の報告書をめくっていると、老夫婦は数人に金を貸しており、その借用書のリストが記されていた。

最上はリストの名前にあった松倉重生に引っかかった。

二十三年前、最上が学生時代に世話になった北豊寮の管理人・久住夫妻の一人娘、由季が何者かに殺害された事件で、真犯人に一番近い男とされたが決め手の証拠がなく、逮捕されず時効を、むかえた男、その男が松倉重生だった。

最上は松倉への恨みのため、冷静さを失っていた。松倉を今回の事件の犯人にして極刑にしたい。

それに対して沖野は冷静だった。松倉と決めつけて捜査するのは危険だと意見する。

最上と沖野の二人の間に溝が出来、沖野は外される。

沖野は最上のやり方を不服に思い検察をやめて最上と対決することを決意する。

 

 

 

 

おすすめ度 4.0

腹立だしい  ☆☆☆☆☆

感動する   😢😢😢

先が気になる 👀👀👀👀

ためになる  💮💮💮💮

心に残る   💟💟💟💟

切ない    💛💛💛💛

重い     💜💜💜💜

 

御巣鷹山事故を教訓に絶対安全の確立を目指す会長室。

しかし国際航空の上層部は官僚との癒着や私利私欲に走る。憤りが残りますが、

(下)の展開に期待

 

御巣鷹山の事故を教訓に、今までの無責任体質が改められると思っていたが、遺族のことは遺族相談室、事故原因の究明は事故調に放り投げ、役員、部長クラスは堂本社長退任後のポスト確保のため政治家、官僚詣でしていることに恩地は憤る。

 

利根川総理は国民航空の新体制確立は"国家的緊急事"であると思っていた。財界から強力な指導力を持った人物を迎えいれたい。それには三つの条件が必要である。

第一は、強い使命感を持っていること。

第二は、これまでに経営再建の実績があり、特に労務に明るいこと。

第三は、六十五歳以下で、実際に仕事が出来ることであった。

そこで名前が上がったのが、関西紡績の国見会長だった。国見は最初は断り続けるが、ある新聞の「読者の声」が国見を動かした。

 

 おねがい パパ

  もう一回だっこして

 もう一回

  いっしょにごはん

 いっしょにごはん

  食べてよ

 早く早く

  おうちに帰ってきて

 そして

  おしゃべりしよう

    (遺児・神戸在住)

 御巣鷹山で、父を亡くした子供の一途な思いを籠めた言葉だった。

 

国見は国民航空の会長となる。そこでまず四つの組合を統合するための話し合いと『会長室』を設ける構想を持つ。そこで恩地に力を貸してほしいと依頼する。

御巣鷹山事故を教訓に絶対安全の確立を目指す国見だが、思うように進まない。

 

五百二十名もの被害者を出す事故を起こしていながら、官僚との癒着に私利私欲に走る上層部。どこまでが事実なのかわからないが、日本航空に怒りさえ覚えた。

そんななかで国見会長と恩地は二度とあんな事故があってはならないと懸命に取り組む。この後、(下)でどうなるのか楽しみ。

 

 

おすすめ度 3.8

腹立たしい  ☆☆☆☆☆

感動する   😢😢😢

先が気になる 👀👀👀

ためになる  💮💮💮💮

心に残る   💟💟💟💟

切ない    💛💛💛

重い     💜💜💜💜

 

地位や名誉、金のことばかり考えている人間と御巣鷹山の事故の犠牲者や遺族のことを思う人間。いい思いしているのが前者なのが腹立たしい。

 

会長室篇 上から、引き続き、国見会長と恩地は、腐りきった経営陣を建て直すために奮闘するが、新生労組とそのOB、国民航空の利権にたかる族議員と、その議員たちの言いなりになっている官僚たちに邪魔をされる。

 

関連会社の国航開発の財務内容は乱脈を極め、ニューヨークのグランドホテルの買収では九億円の不明な金がありながら社長の岩合は監査を拒否する。

 

日本ジャーナルの記事には悪意が感じられ国見体制を批判する。

東西経済の記事には、国民航空国見会長 七つの大罪といった見出しで国見を誹謗する記事がのる。

これらの記事すべて国民航空の広報部が国見会長を陥れるために背後で動いているためのものだ。

 

細井守は国民航空の社員で便利屋として使われていた。議員が愛人と過ごすための部屋を確保するためのペーパーカンパニーの名ばかりの社長にさせられり、SF券やCF券の運び屋をやらされたりしてきた。

細井はそれに耐えられず、そのことを大学ノートに残していた。細井は最期にそのノートを東京地検特捜部宛に投函した。

 

国見や恩地の存在が邪魔になり、国見は更迭され、恩地はまたテヘラン勤務を命じられる。

 

最期は行天の自宅に東京地検特捜部から話が聞きたいと連絡がある。

細井のノートの件で特捜部が動きだした。

 

魑魅魍魎なやつらに憤りしかない。

スッキリしない終わり方だが、最後に東京地検特捜部が出てきたので少しはよかった。

映画やドラマなら正義の味方が出てきて、すべて解決で終わるのだろうが、モヤモヤしたこれが現実なのかもしれない。

政治家も官僚もみーんな金と地位、名誉のために動く。今も昔も同じだ。

御巣鷹山の事故を教訓に国民航空の絶対安全を目指す国見と恩地だが、旧体制時代から、社内利権を貪る連中が利権を失うことを恐れ邪魔ををする。

怒りを覚えながら、スカッとするのを待ちながら読み進めましたが、思ったようなスカッととはいきませんでした。

 

おすすめ度 3.5

感動する   ★★

笑える    ★★

ほっこり   ★★★★  

ビックリ   ★★

先が気になる ★★★

ほのぼの   ★★★

ためになる  ★★★

心に残る   ★

切ない    

怖い     

重い     

スイスイ読める ★★★★

 

和菓子にはいろいろと意味があり奥深いんだなと思いながら読みました。
デパ地下の季節による売り場の変化や休憩室や社員食堂などの舞台裏が少しだけ覗ける。
ほっこりする優しいストーリー。女性向きの内容かなと思う

 

あらすじ

主人公の梅本杏子は高校卒業しても進路が決まらなかった。気持ちが焦り、アルバイト探しをはじめた。あれこれと悩んだ結果、辿り着いたのが『東京百貨店』の地下に出店していた『和菓子屋みつ屋』のアルバイトだった。すぐに採用が決まり仕事をはじめることになる。

見かけは上品なのに中身はおっさんのみつ屋の店長椿はるか、知識豊富な職人志望のイケメンだけど心は乙女な社員の立花早太郎、華奢で可愛らしい女子大生だが元ヤンキーだった桜井さん、そんな個性的なメンバーといっしょに働き、和菓子に秘められた物語からちょっとしたトラブルに巻き込まれながら杏子は成長していく。

 

 

 

おすすめ度 3.5

 

ビックリ   😲😲😲

先が気になる 👀👀👀👀

心に残る   💟💟💟💟

重い     💜💜💜💜💜

 

イヤミス(イヤな気持ちで終わるミステリー)の女王と呼ばれるだけあって、読み終わったあと嫌な気分になりました。
重い気持ちになりながらも、なぜか先が気になり、あっという間に読んでしまいました。

 

中学校の女性教師の娘、愛美が学校のプールに浮かんで死んでいた。

女性教師は、これは事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのですとホームルームで告白したところから、この話は始まる。

愛美を殺害した少年たちが事件を起こすまでの家庭環境や殺害する動機などを独白する。

それ以外に、犯人の生徒に関係した「級友」「犯人の家族」が、それぞれの独白で真相に迫る。

最後に女性教師が娘の復讐をする。

 

 

 

おすすめ度 3.3

ためになる  💮💮💮

心に残る   💟💟

タバコが怖い 😱😱😱😱

重い     💜💜

 

読み始めて、すぐに煙草が吸いたくなった。喫煙者には、あるあるネタ
主人公の気持ちがよくわかる。禁煙しようと思っても、どうしても吸いたくなる。吸ってしまってから自己嫌悪。
タバコが吸いたい気持ちは、大袈裟すぎる気もするし、禁煙に成功するのもうまくいきすぎな気もする

 

ヘビースモーカーの岩崎早和子は何度も禁煙に挑戦するが、うまくいかない。

禁煙外来に行くことにするが、それでも禁煙出来ない。自分がどうしようもない人間のように思えてくる。

最後には禁煙に成功する。