人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

おすすめ小説 雫井脩介さんの検察側の罪人

雫井脩介さんの検察側の罪人 上

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おすすめ度 4.2

感動する   😢😢😢

先が気になる 👀👀👀👀

心に残る   💟💟💟

切ない    💛💛💛💛💛

由季をいたずらしようとして殺害した松倉を逮捕出来ないまま時効が成立したことへの憤りは理解出来るし、犯人の松倉への怒りもわかっている。が、しかし、読み進めるうちに、気持ちに変化があらわれた。松倉を嵌めようという検察の動きに対して、気持ちは松倉側になっていく。

森崎刑事が松倉を取り調べするシーンは臨場感があってよかった。

松倉が沖野に取り調べされている時に、二十三年前の由季殺害について話すシーンは憤りを感じる。時効成立して罪に問えないから余計だ。無理にでも罪に陥れて逮捕したい最上の気持ちがわからなくはない。

木村拓哉二宮和也を頭に浮かべながら読みました。ふたりの役がぴったりな感じがするので映画も観てみたい。

最上毅はベテランの検事で教官として教えたことのある若手の沖野啓一郎に期待をよせていた。

最上は沖野と一緒に仕事する機会があり蒲田で起こった老夫婦刺殺事件を任せた。

最上は沖野から老夫婦刺殺事件の報告書をめくっていると、老夫婦は数人に金を貸しており、その借用書のリストが記されていた。

最上はリストの名前にあった松倉重生に引っかかった。

二十三年前、最上が学生時代に世話になった北豊寮の管理人・久住夫妻の一人娘、由季が何者かに殺害された事件で、真犯人に一番近い男とされたが決め手の証拠がなく、逮捕されず時効を、むかえた男、その男が松倉重生だった。

最上は松倉への恨みのため、冷静さを失っていた。松倉を今回の事件の犯人にして極刑にしたい。

それに対して沖野は冷静だった。松倉と決めつけて捜査するのは危険だと意見する。

最上と沖野の二人の間に溝が出来、沖野は外される。

沖野は最上のやり方を不服に思い検察をやめて最上と対決することを決意する。