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神奈川県警の巻島史彦は、六年前に幼児誘拐事件で犯人の(ワシ)を取り逃した上、幼児を殺害されてしまうという捜査ミスをしてしまった。
記者会見で、捜査ミスを認めない巻島に記者たちは集中攻撃を浴びせた。それにプッツンと切れてしまったことで、巻島は、その後左遷させられてしまう。
六年後、男児を対象にした連続誘拐殺人事件が発生していた。しかし、捜査は難航する。
そこで、左遷先で検挙率を上げていた巻島が、捜査責任者に抜擢された。
巻島は、テレビのニュース番組を通じて目撃情報を求めると共に、犯人の(バッドマン)に呼びかける「劇場型捜査」とも言うべき起死回生の策を取る。テレビ局のニュース番組同士によるスクープ合戦が始まり、情報漏洩や捏造疑惑と慌ただしい展開になる。