テミスの剣 中山七里 おすすめ小説
おすすめ度 3.6
昭和59年、不動産屋の主人とその妻が何者かに刺殺される事件が発生した。浦和署の渡瀬巡査部長と鳴海健児警部補は、楠木明大という男を任意同行でひっぱるが、明大は否認を続けた。
鳴海は取り調べで明大を恫喝し疲弊させ自白させ、殺人容疑で逮捕した。
明大は裁判で死刑が確定し、東京拘置所内で自殺してしまう。
平成元年、渡瀬は盗難事件や強盗殺人事件の捜査にあたっていたが、その手口が五年前の楠木明大の殺人事件と似ていることが引っかかった。
迫水二郎という男が逮捕されたが、五年前の不動産屋殺人事件も自分がやったと自供する。そこで楠木明大は冤罪だったことが判明した。
警察、検察は責任問題で混乱する。
時が流れ、迫水は仮釈放された日に何者かによって殺害される。
迫水殺しの犯人を追う渡瀨だが、そこで新たな真実が。最後に大どんでん返しの結末をむかえる。