人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

能面検事 中山七里 おすすめ小説

おすすめ度 3.8

大阪地検検察事務官の採用試験に合格した惣領美晴(そうりょうみはる)は不破俊太郎(ふわしゅんたろう)一級検事の補佐官として働くことになる。

不破は頭は切れるが感情を出すことなく何をするにも顔色一つ変えない。口調は平坦で感情の起伏を露にしない。己の信条のまま己の流儀を貫きたいだけでしきたりも常識も上下関係も全て無視する。

美晴はやりにくさを感じながらも不破の補佐を勤める。

美晴は感情を前面に出すタイプで、不破から事務官失格だと言われる。

感情むき出しの美晴と感情を全く出さない不破、正反対の二人が難事件を解決する。

美晴と不破コンビの最初の事件は大阪市大正区で起きた幼女殺害事件だった。

被疑者は、八木沢孝仁、三十三歳。

八木沢は八年前に下校中の小学女児を拉致し自宅に監禁した前科があった。

不破は捜査を進めるうちに八木沢が犯人ではないことに気付き真相をつきとる。

次の事件は西成区のストーカー殺人事件。

不破はここでも容疑者の矢田貝聡にはアリバイがあるとし起訴しなかった。

そしてこの事件の捜査資料の一部がなくなっていることを暴き、大阪府警を揺るがす一大スキャンダルと発展してしまう。

不破は警察から反感を買いながら捜査を続け、捜査資料がなくなっていることと矢田貝のアリバイを調べようとしなかった西成署に対し不信感を持つ。

何者かが矢田貝を犯人に仕立てようとしたのではないか。

不破は真犯人探しに動き真相をつきとめる。