復讐の協奏曲 中山七里おすすめ小説
おすすめ度 3.6
30年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士の御子柴礼司の事務所に、800以上の御子柴に対する懲戒請求書が届いた。
これらは『この国のジャスティス』と名乗る者の呼びかけに応じた者たちが送ってきたものだ。
これらの事務処理に忙殺されるなか、御子柴弁護士事務所の事務員の洋子は、知合いの紹介で知り合った外資系コンサルタントの知原と夕食をともにした。
その翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器には洋子の指紋が残っていたため、洋子が殺人容疑で逮捕された。
洋子の弁護を引き受けた御子柴は、洋子の過去を調べていくうちに、洋子が御子柴が過去に犯した少女惨殺の被害者と幼なじみだったことを知る。
洋子はなぜ過去に自分の幼なじみを殺害した男の元で働いているのか。
誰が洋子を知原殺害の犯人にしたてようとしているのか。
『この国のジャスティス』は一体何者なのか。