人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

視線、眼差しの表現、描写

少し気まずそうに視線をそわつかせながら続けた

「どなたがおっしゃっておられるご意見ですか?」 「……私です」明臣は答える。 「それから」 「私の息子も……」明臣は少し気まずそうに視線をそわつかせながら続けた。「それから、小向さんのご主人も、そのようなことを……」 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

巻島は視線で植草を指す

「私に主役をやれと? 彼ではなく?」 巻島は視線で植草を指す。 「信頼性において、カメラは若さに厳しい。お前しかいない。その風貌もカメラ映えするだろうしな」 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

上目遣いに巻島を睨(ね)め上げ、半ば挑発するように訊いた

曾根は上目遣いに巻島を睨(ね)め上げ、半ば挑発するように訊いた。 「もちろんやってくれるな?」 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

誰かの視線が自分のうなじを撫でた……

誰かの視線が自分のうなじを撫でた……そんな気配を感じたのは、自分の横を、すっと首をそむけるようにしながら追い抜いていった男がいたからだった。紺色のTシャツが目に留まった。 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

睨(ね)めつけるような眼つきの悪さ

見かけも、毛並みのよさも微塵も感じさせない。睨(ね)めつけるような眼つきの悪さには、叩き上げの捜査一課長も手のひらに汗をかくことしばしばだそうだ。 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

胸の内を見透かそうとでもするような鋭い視線

佐代は、じっと伯朗の目を見つめてくる。彼の胸の内を見透かそうとでもするような鋭い視線だった。 東野圭吾さんの危険なビーナス

目に宿っていた光が揺れたように見えた

「富士山といえば、樹海もありますね。行かれたことはありますか」 「樹海……ですか」 一瞬、仁科の目に宿っていた光が揺れたように見えた。彼は視線を宙に彷徨わせた後、中原に目を戻した。 東野圭吾さんの虚ろな十字架

皺に埋もれていた目に力が籠った

中田という刑事は人当たりは柔らかいが、警視庁でも伝統的な「落とし」の名人だった。冨永が頭を下げて頼むと、皺に埋もれていた目に力が籠った。 真山仁さんの売国より

僕から視線を外し、迷うように黒目を左右に動かした

「あなたにも約束してほしいことがある」秋葉がいった。 「何だい?」 秋葉は僕から視線を外し、迷うように黒目を左右に動かした。それから深呼吸して、改めて僕に真摯な目を向けてきた。 東野圭吾さんの夜明けの街でより

右目で確認して

栗色の巻き髪がなんとなく女子のリーダーっぽい位置で「クラスのメーリス作ろー!」と言い出したのを右目で確認して、あたしはペットボトルのキャップをひねる。女子のリーダーやりたがるやつって、どう考えても、むり。大学生になってまで、そういうことし…

チエミの目がほっとしたように緩む

「何で、電話すんの。イライラする。どうして何でも話すの」 「政美ちゃん」 男たちを置いてあわてて廊下に出ると、トイレの前で二人が立っていた。駆け寄る私たちを見て、チエミの目がほっとしたように緩む。だけどそれも一瞬のことだった。政美は私たちを…

青いマスカラを重たげに載せた目が睨んだ

相手を睨む表現 「来てくれてありがとう」 「果歩ちゃんがまだ来てないねー。気まずいねー。とうしよっかぁ」 店の中に促そうとした私を、青いマスカラを重たげに載せた目が睨んだ。 辻村深月さんのゼロ、ハチ、ゼロ、ナナより

意志を持った視線が私を見た

「わかりません」 途端、添田が顔を上げ、それまでには見られなかった意志を持った視線が私を見た。背筋が伸びる。 辻村深月さんのゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ

そんな十の視線に全身を貫かれるようにしながら

多くの人から見られている表現 五人の瞳は、戸惑い、不安、ほんの少しの昂揚、様々な感情が混ざり合ったような色をしている。 そんな十の視線に全身を貫かれるようにしながら、淳平は、唐突に思った。 ー 今、俺、めちゃくちゃ主役っぽいぞ…… 朝井リョウさん…

須永の目線に打ち消される

目で黙らせるの表現 「でも、だからってこんな!」 「時代は変わったんです」 孝次郎の訴えは、須永の目線に打ち消される。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

学人の目に、さっと、影のようなものが宿る

「なあ、学人」 「なあにい」学人が、パッと、顔を上げる。 「運動会で、たとえば応援団長とかさ、ちょっと目立つことしてみたいなー、とか、思わないか? ほら、いっつも学人はみんなの後ろのほうに隠れてるだろ?」 幸次郎を見上げる学人の目に、さっと、…

視界の隅で見た

相手の様子を窺う時の表現 「被告人に懲役十五年の求刑をいたします」 報道関係者数人が、傍聴席から立ち上がり外に飛び出す。 真生は佐方を視界の隅で見た。佐方は腕を組んだまま俯いていた。 「以上です」 真生は証言台を離れ、席に着いた。 柚木裕子さん…

視線をはねのけて訊いてきた

しかし直貴は答えられなかった。唇を噛み、孝文を睨みつけていた。 「誰だい、それ」孝文は直貴の視線をはねのけて訊いてきた。「武島、と名字が一緒だということは、かなり近い親戚と考えていいのかな。あるいは家族とか」 東野圭吾さんの手紙より

からみつくような視線を刑事は直貴に向けてきた

疑った視線の表現 「それ、本当のことかい」 「えっ、何がですか」 「お兄さんがアメリカに行っているという話だよ。本当にそうなのかな」 からみつくような視線を刑事は直貴に向けてきた。直貴は口元を手の甲でぬぐった。 東野圭吾さんの手紙より

その目の奥に底意地の悪い光が宿った

タカフミはにやにやしている。しかしその目の奥に底意地の悪い光が宿ったことや、頬が微妙にひきつったことなどを、直貴は見逃さなかった。 東野圭吾さんの手紙より

宙で一瞬視線がぶつかったのは事実だった

直貴は何気なく例の黒髪の彼女を見た。すると向こうも彼のことを見ていたのだった。すぐに彼女は目をそらしたが宙で一瞬視線がぶつかったのは事実だった。 東野圭吾さんの手紙より

周囲の様子を目の端で窺いながら

注意深くしている描写をおすすめ小説から学ぶ 子供ながらに背筋を伸ばし、周囲の様子を目の端で窺いながら、犬の前まで歩み寄ると、トレーナーの下から細長いパンを取り出し、ちぎって与え始めた。 湊かなえさんの告白より

澄ました目に勝ち誇るような光を浮かべて

勝ち誇る目の表現をおすすめ小説から学ぶ 「これで土俵際まで追い詰められていたのが、一歩押し返せたかな」 白川は澄ました目に勝ち誇るような光を浮かべて沖野たちを見やった。 雫井脩介さんの検察側の罪人より

尖った一瞥を向けた

一瞥の表現をおすすめ小説から学ぶ 「ありがとうございます」 冷や汗をかく思いで礼を言った沖野に、最上はちらりと尖った一瞥を向けた。 雫井脩介さんの検察側の罪人より

眼鏡の奥にある切れ長の目から

目の描写をおすすめ小説から学ぶ 田名部は席を立ち、最上らに合流する。眼鏡の奥にある切れ長の目からは、どんな感情が秘められているのかうかがい知ることはできない。 雫井脩介さんの検察側の罪人より 【中古】 検察側の罪人(上) 文春文庫/雫井脩介(著者)…

上目遣いに刺すような視線を松倉に向けた

「何時頃?」 「たぶん、五時半とかそれくらいかと……」 「おかしくないか?」森崎は上目遣いに刺すような視線を松倉に向けた。「五時半に家に行って、そのあと六時になって、そっちにお邪魔していいか訊くなんてさ」 雫井脩介さんの検察側の罪人より 【中古…

切れ長の目から覗く瞳を忙しなく左右に動かしながら

「少なくとも死後二日以上は経っとるようですから、簡単には片づかんでしょう」 切れ長の目から覗く瞳を忙しなく左右に動かしながら、青戸はそんなふうに言った。 「殺人には違いない?」 「刺されてますからね」 雫井脩介さんの検察側の罪人より 【中古】 …

眼が、憑きものに取りつかれたように粘っこく光り

やがて細井は枕元のスタンドを点け、起き出した。暫く自分の影が映っている壁をぼんやり見ていたが、座敷机を布団の傍まで引き寄せると、小さなボストンバッグの中の、茶封筒に入れた大学ノート三冊のうち、一番新しいノートを取り出して広げた。半分以上の…

人の腹の中まで見すかす鋭利な視線を向けて

「総理、これからは何事があっても動かれず、慎重に処して下さい」 丁寧ではあるが、十時は、人の腹の中まで見すかす鋭利な視線を向けて、釘をさした。 山崎豊子さんの 沈まぬ太陽 会長室篇 下より 【中古】 沈まぬ太陽 5(会長室篇・下) / 山崎 豊子 / 新…

三白眼の端に、薄笑いをうかべた

「なるほど、それじゃあ組合統合も国見さんの思うようには、進んでいないわけだ」 三白眼の端に、薄笑いをうかべた。 山崎豊子さんの沈まぬ太陽 会長室篇 上より 沈まぬ太陽(4(会長室篇・上))posted with ヨメレバ山崎豊子 新潮社 2002年01月 楽天ブック…