人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020-05-24から1日間の記事一覧

視線をはねのけて訊いてきた

しかし直貴は答えられなかった。唇を噛み、孝文を睨みつけていた。 「誰だい、それ」孝文は直貴の視線をはねのけて訊いてきた。「武島、と名字が一緒だということは、かなり近い親戚と考えていいのかな。あるいは家族とか」 東野圭吾さんの手紙より

おすすめ小説 東野圭吾さんの手紙

手紙 (文春文庫) 作者:東野 圭吾 文藝春秋 Amazon おすすめ度 4.5 感動する 先が気になる 心に残る 切ない 重い お兄さんが強盗殺人犯なので弟の直貴はひどい差別を受ける。それが重くて苦しかったが、そんななかでも助けてくれる人、直貴に好意を持っ…

肯定するかわりに直貴は深呼吸を一つした

「まことにいいにくいのだがね、そういうことだよ。お兄さんの事件以後、君は幸せだったかね。いろいろと苦労したし、いやな目に遭ったんじゃないのか」 肯定するかわりに直貴は深呼吸を一つした。 東野圭吾さんの手紙より

からみつくような視線を刑事は直貴に向けてきた

疑った視線の表現 「それ、本当のことかい」 「えっ、何がですか」 「お兄さんがアメリカに行っているという話だよ。本当にそうなのかな」 からみつくような視線を刑事は直貴に向けてきた。直貴は口元を手の甲でぬぐった。 東野圭吾さんの手紙より

言葉は細い針で刺すように直貴の心の中心を刺激した

「今もいったように、兄貴とは縁を切ったんだ」 「それはよくわかった。間違ったことだとも思わない。でもそれは物理的なことだろ。精神的にはどうなんだよ。すっきりしているわけじゃないんだろ」 寺尾の言葉は細い針で刺すように直貴の心の中心を刺激した…

口を動かしたが、うまく声にならなかった

緊張して声が出ない表現 わかっている、というふうに直貴は口を動かしたが、うまく声にならなかった。 東野圭吾さんの手紙より