人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

視線、眼差しの表現、描写

じっとりと粘っこい視線。

彼のがっしりした樹木のような姿。日に灼けた肌、帽子のつばの血走った目。じっとりと粘っこい視線。

錐(きり)のような視線を

坂東はすぐに返事せず、錐(きり)のような視線を社長室の壁に突き刺した。 池井戸潤さんのルーズベルト・ゲームより

視線が、錐(きり)のように尖った

中谷の視線が、錐(きり)のように尖った。唇を真一文字に結ばれている。 柚月裕子さんの凶犬の眼より

目に粘っこい光をたたえて

山岸は目に粘っこい光をたたえて片頬を歪めた。 東野圭吾さんの十字屋敷のピエロより

視線がほんのすこし揺れた

加賀がいうと、亜希子の視線がほんのすこし揺れた。唇も少し動く。 東野圭吾さんの眠りの森より

眼窩は朽ちかけた老木のように暗く、深い闇に満ちていた。

男の目は、どこか虚ろだった。眼窩は朽ちかけた老木のように暗く、深い闇に満ちていた。

値踏みするように岬を睨めつける

弘前の目が値踏みするように岬を睨めつける。 咄嗟に警戒心を挟んで弘前との距離を取る。 ネメシスの使者 (文春文庫) 作者:中山 七里 文藝春秋 Amazon

鋭い目が結衣を貫く

結衣が言うと、晃太郎の顔から笑みが消えた。鋭い目が結衣を貫く。 朱野帰子さんのわたし定時で帰ります

獲物を捕らえたような鋭い視線とぶつかった

行伸は表情を変えまいと懸命に自制したが、うまくごまかせたかどうかはまるでわからなかった。ちらりと松宮の顔を見ると、獲物を捕らえたような鋭い視線とぶつかった。 東野圭吾さんの希望の糸

怜悧(れいり)な刃物のようなまなざしを投げかけられて、面食らってしまった

ドアの向こうに現れたのは、松方ではなく、見知らぬ青年だった。 松方が現れるものだと思い込んでいた田代は、怜悧(れいり)な刃物のようなまなざしを投げかけられて、面食らってしまった。 原田マハさんの美しき愚かものたちのタブロー

視線を虚空に漂わせる

文屋は当時の状況を思い出すかのように、視線を虚空に漂わせる。 中山七里さんの死にゆく者の祈りより

絶えず人やモノを値踏みしているような視線は老獪さよりは小狡さを連想させる

顔立ちもひどく貧相で、絶えず人やモノを値踏みしているような視線は老獪さよりは小狡さを連想させる。高齢であることは分かっていたが、これほど胡散臭そうな人物とは予想もしていなかった。 中山七里さんの死にゆく者の祈りより

濁った視線を投げつけてくるだけだった

老婆は愛想も何もなしで、私を認めると、眼鏡の奥からちらりと濁った視線を投げつけてくるだけだった。 堂場瞬一さんの疑装より

氷の針のように冷たかった

号泣する父を眺める祖母や親戚の目は、氷の針のように冷たかった。 有川ひろさんのアンマーとぼくらより

視線をふらつかせた

「専務は、今日はどちらへ?」 二渡が訊ねると、宮城は、えーと今日はですね……、と口ごもり、壁の白地図に視線をふらつかせた。 横山秀夫さんの陰の季節より

侮蔑の視線で見下ろし、大きな声で言ってやった

大貫は室町を侮蔑の視線で見下ろし、大きな声で言ってやった。 「おめでとう、室町。また入院だな。そんでもって治ったら退院して、また自殺して、また戻ってくればいい。気がすむまで何度でもそのばかげた行為をくり返せ」 関口尚さんのパコと魔法の絵本より

あのねっとりと身体に纏わりつくような視線だ

これは熟練の刑事の目だ、と思った。八年前の取り調べで嫌というほど味わった、あのねっとりと身体に纏わりつくような視線だ。およそ外見を信じず、己の経験と嗅覚だけを頼りに獲物を嗅ぎ分ける猟犬の目。 中山七里さんの護られなかった者たちへより

焦点の合わない目で前を見た。マリアの顔を。

克夫がにじり寄り、女将の背を支えて静かに抱き起こした。女将はようやくまぶたを開いた。焦点の合わない目で前を見た。マリアの顔を。 原田マハさんのまぐだら屋のマリアより

好奇心に彩られた瞳と視線がぶつかる

そこまで一気に言ってから、ちらりと目を上げた。好奇心に彩られた瞳と視線がぶつかる。一秒もみつめ返せずに、紫紋は目を逸らした。 原田マハさんのまぐだら屋のマリアより

山本の顔を見るなり宙をさまよった

同僚たちの目は、山本の顔を見るなり宙をさまよった。それは誰かが合図でもしたかのように揃ってそうだった。 横山秀夫さんの動機より

目脂(めやに)の底に沈んだ瞳を畳の一点に落としていた

父は娯楽室にいた。壁に向かってだらしなく胡座をかき、目脂(めやに)の底に沈んだ瞳を畳の一点に落としていた。薬が効いている。年を追うごとに量を増す薬が、父の言葉や表情や癖までも一つずつ奪ってきた。 横山秀夫さんの動機より

ふらふらと視線を動かした

緋絽子は俺の言葉を否定するでも肯定するでもなく、ふらふらと視線を動かした。 東野圭吾さんの同級生より

値踏みするように目を小刻みに動かしている

樫本は怪訝そうな顔で近づいてきた。値踏みするように目を小刻みに動かしている。 東野圭吾さんのダイイング・アイより

女は蠱惑的な眼差しを向けながら、顔を少し傾けた。

「残念ながら芸能界とは何の関係もないの」 「そうなんですか。じゃあ、わからないな。答えを教えてくださいよ」 「さあ、どうしましょう」女は蠱惑的な眼差しを向けながら、顔を少し傾けた。 東野圭吾さんのダイイング・アイより

意志の強さを示す光が宿っていた

俺は驚いて彼女の目を見た。切れ長の目から先程までの笑みは消え、代わりに意志の強さを示す光が宿っていた。 東野圭吾さんのパラレルワールド・ラブストーリーより

迷ったように目をそらした

「どういうことなんだ?」 すると智彦は迷ったように目をそらした後、眼鏡を人差し指で押し上げていった。「人事課長は何もいわなかったのかな?」 東野圭吾さんのパラレルワールド・ラブストーリーより

遠くに視線を漂わせた

「ふうむ」崇史は雅美から目を外し、遠くに視線を漂わせた。 東野圭吾さんのパラレルワールド・ラブストーリーより

無言で視線を戦わせた

二人は睨み合った。無言で視線を戦わせた。 東野圭吾さんの禁断の魔術より

挑戦するようにじっと私に視線を注いだ

ワダカマは、挑戦するようにじっと私に視線を注いだ。私もその目をみつめ返した。ほんの数秒間、私たちはみつめ合った。 原田マハさんの本日は、お日柄もよくより

ふたりの視線が重なった

ティムは振り向くと、織絵を見た。ふたりの視線が重なった。 原田マハさんの楽園のカンヴァスより