人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

瞳、目の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ

晴れ渡った冬空のような青い目

赤い髭をたくわえ、晴れ渡った冬空のような青い目をしていた。

目に粘っこい光をたたえて

山岸は目に粘っこい光をたたえて片頬を歪めた。 東野圭吾さんの十字屋敷のピエロより

皺に囲まれた垂れ気味の目尻を、一段と下げた

しばらくすると人の気配がして、珠暖簾のあいだから、腰の曲がった年配の女性が顔を出した。八十近くだろうか。老女は大上の姿を認めると、皺に囲まれた垂れ気味の目尻を、一段と下げた。 柚月裕子さんの孤狼の血より

底光りする目で宙を睨んだ

大上は顎を引くと、底光りする目で宙を睨んだ。 柚月裕子さんの孤狼の血より

瞳に宿った、何か思いつめたような光

しかし彼女の瞳に宿った、何か思いつめたような光は、そのままずっと消えることがなかった。 東野圭吾さんの眠りの森より

星を宿したようにきらめくシンシアの瞳

リーチ先生 (集英社文庫) 作者:原田マハ 集英社 Amazon 「シンシア。君は、きのう、リーチ・ポタリーで働くことに興味がある、と言っていたね。その気持ちはほんとうかい?」 亀乃介の問いに、シンシアは「ええ、もちろんよ」とうなずいた。 亀乃介は、星を…

シンシアの瞳が、潮風になでられた水面のように、かすかに揺らめいた

リーチ先生 (集英社文庫) 作者:原田マハ 集英社 Amazon 「僕にとっての幸せは、ここにある」 星が宿ったようにきらめくシンシアの瞳をみつめて、亀乃介はささやいた。 「シンシア。僕の幸せは、君だ。君と、こうして一緒にいることなんだ」 シンシアの瞳が、…

その目には、怒りとも悲しみともつかない光があった

「僕は、何でも一番の兄を見て育ったから」 その目には、怒りとも悲しみともつかない光があった。 朱野帰子さんのわたし定時で帰ります

青白い炎がちらちらする目で

吾妻は青白い炎がちらちらする目で結衣を睨みつけた。 朱野帰子さんのわたし定時で帰ります

瞳に青白い炎がともった

そう思った時、吾妻の瞳に青白い炎がともった。 朱野帰子さんのわたし定時で帰ります

深い眼窩の奥から発せられる光は鋭い

口元には笑みを浮かべているが、深い眼窩の奥から発せられる光は鋭い。 東野圭吾さんの希望の糸

骸(むくろ)を思わせる暗い窪みに変わった

「まだ分からないの?」と訊いた女の瞳が光を失い、骸(むくろ)を思わせる暗い窪みに変わった。「三年前に死んだのよ」 髙野和明さんのK・Nの悲劇より

二重のまぶたが、柔らかくこちらを見つめ返した

「え?」と修平は、果波の瞳を覗き込んだ。二重のまぶたが、柔らかくこちらを見つめ返した。 髙野和明さんのK・Nの悲劇より

陰険な光が目の奥に宿っていました

「ほう」日高は意外だという顔をしました。「まさか断れるとは思わなかったな」 ねっとりとした口調に私は寒気を覚えました。果たして彼は顔つきを変えてきました。陰険な光が目の奥に宿っていました。 東野圭吾さんの悪意より

目に好奇と警戒の光が潜んでいた

「こちら、初めてですよね。どなたかからお聞きになって?」ショートヘアの女が尋ねていた。愛想笑いを浮かべたままだが、目に好奇と警戒の光が潜んでいた。 東野圭吾さんの時生より

暗いふたつの穴のような目でじっと池を見つめている

「俺は、彼女とは、つながれない」 文は光る水面を見ている。ぞっとするほど抑揚のない声で、暗いふたつの穴のような目でじっと池を見つめている。まさか、という不吉な予感がにじんでいく。 凪良ゆうさんの流浪の月より

瞳の奧に熾火(おきび)のような鈍い光が見える

真琴がついと顔を上げると、正面に古手川が立っていた。解剖を見守る古手川の目は静かだが、瞳の奧に熾火(おきび)のような鈍い光が見える。 中山七里さんのヒポクラテスの憂鬱より

瞬きすると長い睫毛が大きく動く

「どういうことですか」 俊介が訊くと彼女は目をそらした。瞬きすると長い睫毛が大きく動く。 東野圭吾さんのレイクサイドより

窪んだ眼窩から、病院の責任者である二人をじろりと見た

特殊犯捜査二係の統括者である本間和義が、読んでいたファイルから顔を上げた。窪んだ眼窩から、病院の責任者である二人をじろりと見た。 東野圭吾さんの使命と魂のリミットより

ゆっくりと持ち上がった目は荒んだ色をしている

ゆっくりと持ち上がった目は荒んだ色をしている。 中山七里さんの死にゆく者の祈りより

いつもハの字の長い眉の下で、三角定規を二つ並べたような目は、潤んだように光を含んでいる

依頼者の父親の、もう八割方、白くなった髪は、額こそ広いものの豊富で、刈り上げできちんと整えられていた。いつもハの字の長い眉の下で、三角定規を二つ並べたような目は、潤んだように光を含んでいる。 平野啓一郎さんのある男より

細い目を糸のようにし、睨みつけてくる

「学校としては何もしていないんですか」 「何がおっしゃりたいのかしら」細い目を糸のようにし、睨みつけてくる。 堂場瞬一さんの疑装より

丸い瞳もやや茶色がかかっていて、透き通っている

年齢は小学校の低学年くらいだろうか。肌は白くて、背中まで伸びた髪は色素が薄いのか、やや茶色い。丸い瞳もやや茶色がかかっていて、透き通っている。そのかわいらしさは月並みな表現だがまるでお人形さんのようだった。 関口尚さんのパコと魔法の絵本より

薄暗い裸電球に照らし出されて、濡れたような瞳がみつめている

「優しいのね」 囁くような声がした。紫紋は、こっそりと視線を上げた。薄暗い裸電球に照らし出されて、濡れたような瞳がみつめている。 原田マハさんのまぐだら屋のマリアより

何を教えても童顔の目をきらきらさせて聞き入っている

後輩には厳しく接しなければならないとわかってはいたけれど、何を教えても童顔の目をきらきらさせて聞き入っている様子を見ると、とても厳しくなど当たれなかった。 原田マハさんのまぐだら屋のマリアより

窪んだまぶたを閉じている

皺くちゃのスカーフを首に巻いた老女が、陰気な目でこちらを見据えている。紫紋はあわてて窓を下ろし、すみません、ともぞもぞ口を動かした。老女は何事もなかったように窪んだまぶたを閉じている。 原田マハさんのまぐだら屋のマリアより

流線形のその目は、どこか遠い国の風景を思い浮かべているように見えた

面白くない校長の挨拶が延々と続いている間、彼女はじっと前を向いていた。熱心に聞き入っているというよりも、流線形のその目は、どこか遠い国の風景を思い浮かべているように見えた。 東野圭吾さんの同級生より

緋絽子は、気取った猫を連想させる目を、真っすぐ俺に向けてきた

薫の目が俺の背後に向けられた。振り向くと、水村緋絽子が立っていた。 「お通夜の帰り?」緋絽子は、気取った猫を連想させる目を、真っすぐ俺に向けてきた。 東野圭吾さんの同級生より

その瞳はまるで独立した生命体のように楽し気に動きまわり

その瞳はまるで独立した生命体のように楽し気に動きまわり、笑ったり怒ったりあきれたりあきらめたりしていた。 村上春樹さんのノルウェイの森より

三白眼で誠を見つめた

川崎はせせら笑いを浮かべ、三白眼で誠を見つめた。 東野圭吾さんのさまよう刃より