人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020-06-15から1日間の記事一覧

小説から学ぶ表現、描写 柚木裕子さんの最後の証人より

最後の証人 「佐方貞人」シリーズ (角川文庫) 作者:柚月裕子 KADOKAWA Amazon 「被告人に懲役十五年の求刑をいたします」 報道関係者数人が、傍聴席から立ち上がり外に飛び出す。 真生は佐方を視界の隅で見た。佐方は腕を組んだまま俯いていた。 「以上です…

視界の隅で見た

相手の様子を窺う時の表現 「被告人に懲役十五年の求刑をいたします」 報道関係者数人が、傍聴席から立ち上がり外に飛び出す。 真生は佐方を視界の隅で見た。佐方は腕を組んだまま俯いていた。 「以上です」 真生は証言台を離れ、席に着いた。 柚木裕子さん…

その音が、五感すべての電源を押した

二日酔いの表現 蛇口からまっすぐに落ちた水が、シンクにぶつかって粉々に砕け散る。その音が、五感すべての電源を押した。 「ごめんなさい、私っ」 腹筋だけで起き上がった途端、まるで鉄の塊でも埋め込まれているみたいに、頭のどこかがずきんと痛んだ。二…

幸福感の尾ひれのような朝陽が、大きな窓からこちらに手を伸ばしてくる

幸せそうな朝の表現 週末のはじまり、その幸福感の尾ひれのような朝陽が、大きな窓からこちらに手を伸ばしてくる。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

距離感のある会釈をする

警戒しながら挨拶する表現 「え、えっと、どなたですか?」 「すみません、お邪魔してます」 浩子はぺこりと頭を下げる。「その子、体調が悪かったみたいで。うちで休んでもらってて」キッチンからそう説明があってやっと、いま帰ってきた若い女性は警戒心を…

キャラメルマキアートの苦みが、胃の中で突然、波打ち始める

嫌なことを思い出す表現 「でも大変だね。それをやりながら、本の執筆も続けるんでしょ?」 本の執筆。 さっきまで感じていなかったキャラメルマキアートの苦みが、胃の中で突然、波打ち始める。 「うん、まあね」 「ほんとに強いよ、あんたは」 朝井リョウ…