人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020-05-11から1日間の記事一覧

下卑(げひ)た笑いが最上の耳をざらりと撫でる

笑いの描写をおすすめ小説から学ぶ 「女遊びとか、そういうのも?」 「えへへ、まあ、そういうのもたまにはね。私らくらいになると、もう、いつ使い物にならなくなるか分かりませんから。できるうちにっちゅうかね。へへへ」 「いやあ、まだ全然元気そうだし…

切れ長の目から覗く瞳を忙しなく左右に動かしながら

「少なくとも死後二日以上は経っとるようですから、簡単には片づかんでしょう」 切れ長の目から覗く瞳を忙しなく左右に動かしながら、青戸はそんなふうに言った。 「殺人には違いない?」 「刺されてますからね」 雫井脩介さんの検察側の罪人より 【中古】 …

記憶の扉はかたかたと振動している

松倉重生。六十三歳。 その名前が引っかかった。 どこかで見憶えのある名前に違いない。 何かの事件で関わった男だろうか。 前科は記されていない。 しかし、最上の中の記憶の扉はかたかたと振動している。そんな感覚がある。なかなかうまく開いてくれないが…

神経の芯がじわりと熱を持つような感覚を抱いた

怒り、憤りをおすすめ小説から学ぶ 青戸の淡々とした説明の中に松倉の名前が出てきて、最上は神経の芯がじわりと熱を持つような感覚を抱いた。武者震いを起こしかけ、手でゆっくりと首をかきむしるようにしてそれを抑えた。 雫井脩介さんの検察側の罪人より …