おすすめ度 3.5
感動する ☆
笑える ☆
スリル ☆☆
ほっこり ☆
ビックリ ☆☆☆☆
先が気になる ☆☆☆☆
ほのぼの ☆
ためになる ☆☆☆☆
心に残る ☆☆☆☆
切ない ☆
怖い ☆☆☆
重い ☆☆☆
すいすい読める ☆☆☆
スッキリしない終わりかたで、ちょっとこわい。
ネガティブな出だしに、読むスピードが上がらなかったが、後半は一気に読めた。日本のいろいろな問題、高齢化や住居、ひきこもり、ストーカーなどが詰まっていました。
バブルの頃に五千二百万円で購入した団地は、今では千五百万円で売り出ている。今売れば売却損は四千万円になる。
売却も出来ず住宅ローンに苦しむ母と教育ローンに苦しむ娘の物語
母の頼子は住宅ローンに苦しみ、パートを少しでも長い時間働きたいが、今年は団地の理事の役が回ってきたので、そっちにも時間がとられる。
理事会の話し合いのなかで、団地の立て替えが話題になる。立て替えれば資産価値はあがるというが、それを信じてよいものなのか。理事会でも賛否が分かれ場が荒れる。
娘の琴里は就職に失敗し、アルバイトをしながら教育ローンを払い続ける。
琴里は大金持ちの男性と付き合うようになり、男性が教育ローンも全て支払ってくれた。この男性と結婚すれば、これまでのようなお金で苦労することがなくなる。琴里は人生逆転のチャンスだと思った。
母の頼子も琴里がその男性と結婚してくれれば、住宅ローンの悩みもなくなると心が明るくなるのだが……。