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東日本大震災を経験し避難所で出会ったたちの物語。
椿原福子はスーパーで買物している時に地震にあった。
慌てて買い物を済ませて、車で逃げようとしたが、車ごと津波に流されてしまう。なんとか車から脱出するも、濁流に飲まれてしまう。流れてきた材木につかまり、ある一軒家の物干し台の鉄冊につかまり、何とか助かった。その一軒家にはマスノという年配の女性が住んでいた。福子はマスノに着替えや水などをもらう。そのあと、少年が流されてきてマスノと二人で少年を助けた。
漆山遠乃は舅と姑と自宅にいる時に地震にあった。夫は図書館に行っていた。
津波が来るかもしれないと放送が流れたので、生後六ヶ月の子供を抱いて逃げようとするが、舅と姑はここまで津波は来ない。余震が来ても大丈夫だと言って逃げようとしない。遠乃は赤ん坊を抱いて友人と車で外へ出る。車に乗ってから後ろを振り向くと津波が迫ってきていた。車のスピードを上げて逃げるが、渋滞で止まってしまう。最後は車から下りて走って逃げた。
バラバラになった舅と姑、夫たちは無事なのか。
山野渚は離婚して故郷に帰り、母親といっしょにナギサ洞という店を経営している。ランチタイムが終わり母親を店に残して、一旦自宅に戻ったときに地震にあった。
津波がきたが、自宅は大丈夫だった。しかしナギサ洞は海の近くで津波に飲まれてしまっている。母親は無事か。息子は学校に行っている。学校は高台にあるから無事のはずだ。
震災後、三人の女たちは同じ避難所で出会う。避難所での生活は女性たちにとってストレスのたまるものだった。特に若い遠乃にとっては赤ん坊に母乳をあげるのさえ苦労する。
そんな避難所生活に苦しみ、将来への不安を抱えた三人の女たち。
怒りを覚えたり感動したりの連続です。