人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

後悔病棟 垣谷美雨 おすすめ小説

垣谷美雨さんの後悔病棟

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おすすめ度 3.5

感動する   😢😢

笑える    😄😄

スリル    💓

ビックリ   😲😲

先が気になる 👀👀👀

ほのぼの   🐹🐹🐹

ためになる  💮💮💮

心に残る   💟💟💟

切ない    💛💛💛

怖い     😱

重い     💜

女医のルミ子は、人の気持ちが分からない、空気も読めないため、患者や患者の家族に余計なことを言ってしまい怒らせる。

ところがある日、病院の中庭で聴診器を拾う。その聴診器を患者に当てると患者の心の声が聞こえてくる。

癌の末期患者に聴診器をあてると、あの時にもどって、人生をやり直せたらと後悔の声が聞こえてくる。

ルミ子に聴診器をあててもらうと、患者は、その時だけもどりたい時代にもどり、やり直すことを疑似体験することができる。

人生の分岐点で違う道を選んでいたら、どんな人生になるのだろうか? 

一話目

女優を目指していたが、母親に反対されて事務員として働いた。こんな早くに死んでしまうのなら、あの時、夢を追いかけ女優を目指せばよかった。

二話目

残業ばかりで家族との時間をとらなかった為か、冷めた家族になってしまった。若いころに家族の時間を大切にすればよかった。

三話目

結婚を反対した娘は四十半ばになった今でも独身だ。あの時反対しなければ、今ごろ娘は幸せな家族を持っていたかもしれない。

四話目

中学時代の親友に窃盗の疑いがかかった。犯人は別にいることを知っていたが、そのままにしておいた。親友はその後高校受験も失敗して、今はまともな生活をしていないと聞いた。あの時、親友を助けてやればよかった。

読みやすくて、あっという間に読みました。

ストーリーにムリがある気もしたが、まあ、それも面白い

あらすじ 内容

女医のルミ子は、同僚や患者から、人の気持ちが分からない、空気も読めない人間だと言われていた。ところがある日、病院の中庭で聴診器を拾う。その聴診器を患者に当てると患者の心の声が聞こえてくる。末期患者たちから、人生をやり直せたらと後悔の声が聞こえてくる。

dream

大女優南條千鳥の娘小都子は癌が全身に転移していた。小都子は母親のように女優になりたかったが千鳥に反対されてあきらめていた。こんな若くて死んでしまうのなら、母親の反対を無視してでも女優を目指せばよかったと思う。

女医のルミ子が聴診器を当てて、小都子の心を読む。そして、小都子が後悔している、女優を諦めた時代にもどり架空体験をする。

family

日向慶一は三十七歳のサラリーマン。胃癌が全身に転移して余命三ヶ月。妻の亜津子は見舞いにきても、保険金の計算や自分が死んでからの話ばかりする。夫が死ぬことが悲しくないのか、助かってほしいとは思わないのかと嘆く。二人の子供もほとんど見舞いに来ない。来たとしても退屈そうにしている。

自分が元気な時に仕事ばかりで家族を放っておいたことを悔やんだ。残業ばかりせずに、もっと家族の時間を大切にすればよかった。

そしてルミ子先生に聴診器を当ててもらい、仕事ばかりでない家族と過ごす時間を大切にする架空体験をする。

marriage

七十六歳の雪村千登勢は娘の毎子の結婚を反対したことに後悔していた。

毎子が結婚したいという男は定職にも就いておらずアルバイトをしていたので、一人娘をやるわけにはいかない。毎子が不幸になると結婚を許さなかった。それから毎子は四十半ば過ぎても独身だった。

千登勢は癌で余命が限られている。毎子の結婚を反対したことに、後悔していた。

そしてルミ子先生に聴診器を当ててもらい、過去に戻って毎子の結婚を承諾した架空体験を味わう。

friend

膵臓癌末期の八重樫光司は中学時代に美術の先生の財布から四万円がなくなった盗難事件のことで後悔していた。犯人と疑われたのは八重樫と親友の奈須野純生。二人とも犯人ではなかったのに純生が犯人として自首してしまい、八重樫はそれを否定せず黙っていた。犯人は八重樫でも純生でもなく同級生のマドンナ爽子だと知っているのは二人だけだ。純生はその後、高校入試もうまくいかず、人生を転がり落ちたと噂で聞いていた。あの時、純生が犯人でないことをなぜ言わなかったのか、あの時にもどって、それを言いたい。