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ひと月前のオーディションで合格した男女7人の劇団員が、早春の乗鞍高原のペンションに集められた。
4日間、このペンションで7名だけで生活するようにという内容の手紙が届いたからだ。
手紙には、ここで舞台稽古をするが、その内容は豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。誰が犯人で誰が被害者かもわからない殺人劇。それを、それぞれの劇団員が自分の役を考え演じるのだと書かれていた。
あくまでもオーディションに合格した劇団員の舞台稽古のはずだった。
まず1人目の被害者が出た。次に2人目の被害者が出た。こうして現実に仲間が消えていくにつれ、残された彼らの間に疑惑が生まれてきた。
はたしてこれは本当に芝居なのか?
仲間が本当に殺されていってるのではないか。
ここで逃げ出せば、オーディション合格が取消される。しかし、本当に殺人事件が起こっているのなら、次は自分が被害者かもしれない。今、一緒にいる誰かが殺人犯かもしれない。
そんな不安と疑惑のなかついに最終日を向かえる。
これまでに起こったことは、ただの舞台稽古の演技なのか、それとも本当の殺人事件なのか、最後に驚愕の事実を知ることになる。