おすすめ度 3.8
スキーのジャンプ界の天才ジャンパー楡井明(にれいあきら)が毒殺された。
楡井は不振の日本ジャンプ界のなかで世界の頂点を狙える強さを持っていた。そして、彼にはなんのトラブルもない。そんな彼がなぜ毒殺されたのか。
捜査は難航したが、密告状が捜査本部に届いて捜査が動き出した。
密告状には犯人は楡井の専属コーチである峰岸だと書いてあった。
峰岸を容疑者として捜査をはじめるが、楡井が死んで一番損するのは峰岸のはずだし、彼には動機がないしアリバイもある。
峰岸がなぜ楡井を毒殺しなければならなかったのか、その動機こそがこの物語のキモです。
その予想外の動機とは?
そして、もうひとつ、この物語での謎、それは密告者。
峰岸は完全犯罪だと確信していたが、誰が警察に密告したのか。
そして、最後に驚愕の真実が待っています。
東野圭吾らしい最後にすべての謎が解けて府に落ちる素晴らしき作品です。