人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

麒麟の翼 東野圭吾 おすすめ小説

おすすめ度 3.8

 

巡査が日本橋麒麟の像の下で欄干にもたれかかる男性を見つけ声をかけにいく。最初、巡査は酔っ払いだと思っていたが、男性の腹にナイフが刺さっているのを見て驚愕する。

男性は病院に運ばれたが、その後、死亡が確認され、殺人事件として捜査がはじまった。

殺された男性の名前は青柳武明といい、カネセキ金属という会社の製造部長だった。

青柳は江戸橋の南側の地下道でナイフで刺されたあと、日本橋まで歩いてきたようだった。

事件直後に八島冬樹という若い男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。

八島はカネセキ金属で派遣として働いていたが、最近になって派遣切りにあっていた。

警察は、八島がその恨みから、責任者の青柳をナイフで刺したとみて捜査をすすめた。

加賀恭一郎は、事件に疑問を持っていた。

なぜ青柳は、職場や自宅とは離れた日本橋にいたのか。それを調べていくうちに、青柳はこれまでに何度も日本橋に姿を見せていることもわかった。家族に聞いても、青柳が日本橋付近で何をしていたのかはわからないと言う。

また、なぜ、青柳は江戸橋で刺されたあと、すぐに助けを呼ばず日本橋麒麟の像のところまで歩いてきたのか。

まだまだ謎が多く、加賀は独自で捜査をはじめる。捜査をすすめるうちに、青柳の息子が過去に犯したある過ちにまでたどり着く。そして加賀は一歩一歩真相に近づいていく。