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群馬県警を定年退職した神場智則は、妻の香代子と念願だったお遍路の旅に出た。
その旅の途中で、神場は幼女殺害事件の発生を知る。その事件の詳細を聞いて、神場は動揺する。
それは16年前、自らも捜査に加わり、犯人逮捕に至った事件と酷似していたからだ。
今回の事件と16年前の事件の犯人が同一犯の可能性がある。16年前に逮捕した犯人はまだ出所していない。ということは、神場たち警察は16年前に冤罪を犯したことになる。
神場はそこで腹を括る。冤罪なら、責任をとらなければならない。隠すことは、新たな被害者を出してしまうことになる。
今回の事件の犯人逮捕のためにも16年前の再捜査が必要だ。
神場は、かつての部下の緒方にそれを再捜査を依頼する。神場はお遍路の旅をしながら、緒方と連絡をとり、捜査の状況を確認する。
緒方は再捜査を続け、神場がお遍路の旅を終える時に、その真相に辿り着く。
