人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

暴虎の牙 柚月裕子 おすすめ小説

 

おすすめ度 3.8

上・下ともに広島呉原でヤクザも恐れない愚連隊「呉寅会」を束ねる沖虎彦を中心にしたストーリー。

孤狼の血」の大上刑事や日岡刑事はここでは脇役。

「上」は、沖虎彦VS大上刑事

「下」は、沖虎彦VS日岡刑事

 

沖は圧倒的な暴力とカリスマ性で「呉寅会」の勢力を拡大していった。賭場荒らし、ジャブ強奪とヤクザを敵に回すことも恐れず、それを繰り返した。

沖は暴力団笹貫組の支配下にいる暴走族瀬戸内連合会を自分たちの支配下にしようとする。広島北署二課暴力団係の刑事、大上章吾は、呉寅会と呉原最大の暴力団、五十子会(いらこかい)との抗争の臭いを嗅ぎ取り、沖に近づく。

ヤクザも警察も恐れない沖だが、大上だけは、沖の知る警察とは違う。沖にとって大上は要注意人物だった。

刑務所から出た沖虎彦は、呉寅会の残党を集め、勢力拡大し、広島制覇をもくろむ。

 

背筋を凍らせるくらいの沖虎彦の残虐さ、それと正反対な沖の幼い頃のストーリー。父親から虐待を受けながら耐える沖。自分と同じような境遇の幼なじみを苛めから助ける沖。

悪党なのになぜか少し肩入れしてしまう