人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

恋愛、男女関係の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ

ふたりのあいだにはこぶしひとつ分の隙間が空いていた

亀乃介とシンシアはベンチに並んで座った。ふたりのあいだにはこぶしひとつ分の隙間が空いていた。 ほんの少しだけ手を伸ばせば、シンシアのやわらかそうな白い手に触れられる。 ほんとうに、ほんの少しの距離。 原田マハさんのリーチ先生

ついばむようなキスを繰り返して、さらに引き寄せると、深く強く重ねた

茉莉が笑うと、和人がはにかみながら唇をくっつけてくる。ついばむようなキスを繰り返して、さらに引き寄せると、深く強く重ねた。 小坂流加さんの余命10年より

まるで磁石に吸い寄せられるようにして

まるで磁石に吸い寄せられるようにして、めぐみさんは、その腕の中にしっかりといだかれた。 原田マハさんの丘の上の賢人 旅屋おかえりより

勇を鼓したように腕を伸ばして、テーブルの上の里枝の手の甲を握った

大祐は、じっと里枝を見つめていたあと、少し俯いて、微かに二度頷いた。店の客が減ってゆき、鰻重のおぼんが下げられた。二人とも黙っていた。やがて大祐は、勇を鼓したように腕を伸ばして、テーブルの上の里枝の手を甲から握った。優しく覆った、と言った…

薄い皮膚の弾力と、不器用に当たる前歯の感触

ぼくが思わずつぶやいた直後、唇にやわらかいものが押しつけられた。 キス 薄い皮膚の弾力と、不器用に当たる前歯の感触。 七月隆文さんの天使は奇跡を希うより

彼女の甘い香りとやわらかな体の感触が、英才の全細胞に沁み入ってきた

玉蘭が、思い切り首に抱きついてきたのだ。 ほんの一瞬の出来事だった。けれど、彼女の甘い香りとやわらかな体の感触が、英才の全細胞に沁み入ってきた。 原田マハさんのアノニムより

制服のブラウスの襟元を指先でつまんで風を入れている

「はあ、すごい人。窒息するかと思った」 大きく息をついて、玉蘭が言った。制服のブラウスの襟元を指先でつまんで風を入れている。何気ない仕草だが、英才にはグッとくる。 原田マハさんのアノニムより

不意にこのまま彼女を引き寄せたい衝動に駆られ、指に力を込めた

考えてみれば麻由子の手を握るのは初めてだった。細くて柔らかい、意外に骨格のしっかりした手だった。俺の掌は汗ばんでいた。 不意にこのまま彼女を引き寄せたい衝動に駆られ、指に力を込めた。するとまるで俺の内心を見抜いたように、麻由子はアーモンド形…

崇史が右の腋を少し開き気味にすると、麻由子がそこへ入ってきた

崇史が右の腋を少し開き気味にすると、麻由子がそこへ入ってきた。彼は身体を少し捻じり、左手を彼女の腰のあたりに伸ばした。そのままパジャマの中へ指を這わせる。さらに下着に手がかかった時、麻由子は微笑んだ。 「疲れてるんじゃないの?」 「いいんだ…

野性動物のような躍動感と溢れる熱量を、千佐都は全身で受け止めた

野性動物のような躍動感と溢れる熱量を、千佐都は全身で受け止めた。ベッドのシーツは二人の汗で濡れた。 東野圭吾さんのラプラスの魔女より

大きく開いた白いシャツの襟元に鎖骨のくぼみが見える。そのくぼみの下、あとちょっとで胸元が見えてしまいそうで

そう言って、上目遣いに私を見た。大きく開いた白いシャツの襟元に鎖骨のくぼみが見える。そのくぼみの下、あとちょっとで胸元が見えてしまいそうで、私はまたもや目を剃らした。 原田マハさんの総理の夫より

胸が甘い疼痛を覚えることを、ティムはとっくに自覚していた

織江の笑顔を見るたび、胸が甘い疼痛を覚えることを、ティムはとっくに自覚していた。けれど、それを恋だと認めたくなかった。認めてしまえば、負けなのだ。 原田マハさんの楽園のカンヴァスより

目が合った瞬間、丹華の胸が、ことん、と音を立てた

目が合った瞬間、丹華の胸が、ことん、と音を立てた。小さな箱の中でビー玉が転がったような、ささやかな音。けれど、確かに、体のすみずみまで響き渡る音。 原田マハさんの翔ぶ少女より

体と体を、ひとつのそら豆のようにぴたりとくっつける

私は素早く、ミツローさんの布団に転がり込んだ。体と体を、ひとつのそら豆のようにぴたりとくっつける。 小川糸さんのキラキラ共和国より

何かとても即物的な「交わり」であって、情愛は少しも感じられなかった

ドラが誘えば抱いてはくれる。が、何かとても即物的な「交わり」であって、情愛は少しも感じられなかった。 原田マハさんの暗幕のゲルニカより

暗闇のように黒々としたふたつの目。そこに閃光が走った瞬間、自分は捕らえられてしまったのだ

父親ほども年の離れた男の顔には、深い皺が刻まれている。閉じたまぶたの奥に隠れているのは、いかなるものでもその本質を瞬時に見抜いてしまう目だ。暗闇のように黒々としたふたつの目。そこに閃光が走った瞬間、自分は捕らえられてしまったのだ。 原田マハ…

着物の裾を割った。そこは熱っぽく、貝のように開き、潤っていた

「湯浴びしたけん、きれいかとよ」 そう言いながら、チュウさんの左手を自分の胸のなかに導いた。初めて触れるものだった。乳房は、想像していたよりもずっと大きく重かった。チュウさんは頭を低くして乳首を口に含んだ。舌を動かすと多恵の身体が敏感に反応…

鼻孔が開いていた。顔にうっすらと脂を浮かせ、口をわずかに開けていた

体を密着させた隣の治子の様子をうかがうと鼻孔が開いていた。顔にうっすらと脂を浮かせ、口をわずかに開けていた。 治子は今、欲情している。 幹郎はそう感じた。濡れていると思った。 そして幹郎も欲情している自分に気がついた。下腹部が熱かった。 池永…

肢を大きく拡げられ、体の芯を熱いもので貫かれながら、香はベッドのシーツを力一杯握りしめていた

軽くなった肩を小西はぽんと叩いた。 一時間ほどあと、香はラブホテルのベッドで小西に抱かれていた。肢を大きく拡げられ、体の芯を熱いもので貫かれながら、香はベッドのシーツを力一杯握りしめていた。快感を覚える余裕などなかった。ただ恥ずかしかった。…

折れそうなほどに細い腰に手を回して、激しく唇を合わせる

なげやりになった男が女性を抱く表現をおすすめ小説から学ぶ 沖野は彼女の腕を引っ張り、その身体を荒々しく抱き寄せた。ボタンを引きちぎるようにしてブラウスをはだけ、折れそうなほどに細い腰に手を回して、激しく唇を合わせる。タイトスカートをまさぐっ…

恋愛、男女関係の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ

緊張をほぐすつもりなのか、突然彼女は深呼吸を始める。パジャマの胸元が大きく上下し、俺の視線がそのあたりに集中する。小柄で痩せているとばかり思っていたが、勘違いしていたかもしれないなー いや、アホか。気付かれたらどうするつもりだ。 三上延さん…