そう言って、上目遣いに私を見た。大きく開いた白いシャツの襟元に鎖骨のくぼみが見える。そのくぼみの下、あとちょっとで胸元が見えてしまいそうで、私はまたもや目を剃らした。 原田マハさんの総理の夫より
「連立政権樹立の暁には、ご実家のご援助、期待させていただきます」 ていねいに一礼すると、口の端を釣り上げて、にやりと笑った。 腹黒き黒幕の苦労人が、私の妻を総理に祭り上げたのは、それから三ヶ月後のことだった。 原田マハさんの総理の夫より
口の端を微妙に持ち上げてにやりと笑った。その笑い方は、ちょっと黒幕っぽい感じがして、再び私の興味を引きつけた。 原田マハさんの総理の夫より
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。