2020-11-17 小杉健治さんの冤罪の表現、描写 小説から表現、描写を学ぶ 小杉健治さんの冤罪より 「あの女性じゃないですか」 西田が入口に目をやって言った。 曽根も顔を向けた。艶やかな女が店内を見回している。他の客の視線がその女に集まった。すらりとした体つきで、目鼻だちも整っている。髪を結い上げ、細いうなじを際立たせている。