人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

薬丸岳さんの刑事の約束

薬丸岳さんの刑事の約束

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おすすめ度 3.5

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重い     💜💜💜

夏目信人刑事シリーズの短編集です。

無縁・不惑・被害者死亡・終の住処・刑事の約束の五篇です。

心優しい夏目刑事ですが、切なくなる作品ばかり

少しわざとらしいかなと思いました。

あらすじ 内容

無縁

生活安全課の福地啓子は近くのDVD販売店で強盗傷害事件が発生したと連絡を受け駆けつけたが、強盗ではなく少年による万引き事件だった。店員が少年を捕まえ事情を聞いている時に催涙スプレーを吹きかけ逃走した。少年の行方を追うために生活安全課に刑事課から夏目刑事が応援に入った。

啓子は夏目の頼りない仕事ぶりに怒りをおぼえるのだが、夏目は少年が万引きした本当の目的をすでに感じとり調査を進めていたのだった。

不惑

窪田大輔は結婚式の映像の仕事でパーティー会場にいる。新郎、成宮輝幸の名を目にして心臓が暴れている。

窪田には婚約者がいたが十三年前に婚約者宅に強盗が押し入り、その後自殺未遂をし今も意識が戻らないでいる。犯人は少年で、当時夏目の勤務していた鑑別所に入っていた。

窪田と夏目刑事は同級生で、ちょうど同じ日に結婚式の隣の会場で同窓会が行われることになっていた。

窪田の仕事と同窓会の場所が同じだという偶然があるのだろうか。同窓会の幹事に訊くと、日時と場所を決めたのは窪田だという。

被害者死亡

筒井健吾は班長の大津らとあるアパートの一室を張っていた。

そこには借金返済をせまられた友人を殺害し逮捕状が出ている相良浩二が住んでいる。部屋のチャイムを鳴らすと、相良はアパートから逃げ出した。

大津はあとを追いかけたが相良は逃走中に車にはねられ死亡してしまった。

動機も証拠も揃っていて、このまま被疑者死亡でこの事件は資料をまとめ終わりと思われた。

しかし、所轄の夏目刑事は不可解な点が多いと言い出し、大津と筒井と一緒に再捜査しようという。

最初、面倒くさがった大津だったが、調べるうちに夏目の言う通り違う真実が見えてきた。

終の住処

安達涼子は夏目刑事と傷害事件の捜査にあたった。被害者は樋口彰、アパートの階段から突き落とされて意識不明。被疑者は野坂千鶴子。八十八歳の老人だった。

目撃者の話では野坂が「そうはさせるかいッ」と野坂の怒った声がしたという。

被害者の樋口は地域包括支援センターという所で勤務しており野坂の生活の支援を担当していた。

樋口は生活保護を受けるように提案していたが、野坂は、これ以上人様に迷惑をかけられないと拒んでいたようだ。

樋口は自分の母親のように野坂の生活を気にかけていたのに、なぜ階段から突き落としたのか。

涼子と夏目が野坂について調べていくと野坂には息子がいるが殺人を犯し服役している。これ以上、人様に迷惑をかけられないという理由はこのことなのだろうか。

夏目は野坂の部屋にあった桐のタンスに目をつけた。

刑事の約束

空き地に駐車してあった車の運転席から女性の刺殺体が発見された。身元は岡崎真紀子。家族に会いに行くと重度の拒食症と思われる娘が一人だった。娘の名は岡崎葵。母親が殺害されたことを伝えたが取り乱すことなくうつむいて黙りこんでいた。

真紀子は三ヶ月前まで覚醒剤取締法違反の罪で刑務所に入っていた。