人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020-06-05から1日間の記事一覧

クラゲのような薄い雲が広がっている

薄い雲の表現 でこぼことした山道を、ゆっくりと、しかし確実に前へ進むかたつむり号にまたがりながら、私は秋深まる青空を見上げた。 クラゲのような薄い雲が広がっている。心臓も骨格も骨もない巨大なクラゲからは、ちゃんと触手が伸びている。 小川糸さん…

牡蠣の殻をこじ開けると、ぷっくりとした大きな身が現れる

生牡蠣の表現 軍手をはめて専用のナイフで牡蠣の殻をこじ開けると、ぷっくりとした大きな身が現れる。私は、何もかけずにそのままの状態で白い皿の上に生牡蠣をのせた。 小川糸さんの食堂かたつむりより

甘鯛は約半日昆布で締めたものに、塩とオリーブオイルをかける

甘鯛のカルパッチョの表現 甘鯛のカルパッチョものせる。甘鯛は約半日昆布で締めたものに、塩とオリーブオイルをかける。その皿を出し終えてから、ようやく次のサムゲタンスープの準備に取りかかった。 小川糸さんの食堂かたつむりより

中に詰めていたごぼうやもち米から、上等な鶏のスープを含んだふくよかな匂いのする湯気が立ち上る

サムゲタンの表現 スープの中で温まった鶏をまな板の上に引き上げ、ナイフでざっくりと身を切り分ける。中に詰めていたごぼうやもち米から、上等な鶏のスープを含んだふくよかな匂いのする湯気が立ち上る。匂いをかぐだけで、体がぽーっと熱くほてる。 小川…

羊の脂の融点が低いので後味がさっぱりしいくら口に入れて噛んでも、飲み干した数秒後にはふぅっとそよ風にさらわれるように姿を消してしまう

子羊のローストの表現 今回は、背中の肉を使い、マスタードをたっぷり塗った肉の上からパン粉で包んでアーモンドオイルでローストする。パン粉には、細かく刻んだニンニクとルッコラが混ざっている。羊の脂の融点が低いので後味がさっぱりし、いくら口に入れ…

春の陽だまりみたいな優しい声で

優しい声の表現 まるで、春の陽だまりみたいな優しい声で。 「ご馳走さまでした。大変、おいしゅうございましたよ。どうもありがとう」 小川糸さんの食堂かたつむりより

声は艶やかで品があり、表面のデコボコやザラザラをすべて紙やすりできれいに磨いたようだった

きれいな声の表現 初めて聞くお妾さんの声は艶やかで品があり、表面のデコボコやザラザラをすべて紙やすりできれいに磨いたようだった。私はお妾さんの声にうっとりした。その時、虹色の色彩をまとった若かりし日のお妾さんの残像に、ほんの一瞬だけど、触れ…

フラミンゴのようなピンク色の空だった

夕焼けの表現 外に出ると、もう夕闇が迫っている。フラミンゴのようなピンク色の空だった。 小川糸さんの食堂かたつむりより

髪の毛は七対三の割合で白髪の方が優勢だった

年配男性の表現 髪の毛は七対三の割合で白髪の方が優勢だった。小柄だけど骨格はしっかりし、白とブルーのストライプシャツに質のよさそうなウールの紺のベストを着ている。首元には臙脂色のスカーフをさりげなく巻いていた。 小川糸さんの食堂かたつむりより

緊張の糸の結び目が緩んだような、ほっとした表情

ほっとした気分の表現 ココアの湯気の中で、梢ちゃんは一瞬だけど、緊張の糸の結び目が緩んだような、ほっとした表情を見せてくれる。 小川糸さんの食堂かたつむりより

ウサギの描写 よく磨かれたシンクのような、シルバーグレーのきれいな毛並み。

よく磨かれたシンクのような、シルバーグレーのきれいな毛並み。 耳の内側の、ほんのりとしたサーモンピンク。 コーヒーゼリーのようにつるんとした真っ黒な目。 どれも、このウサギが今まで大事に飼われていたことを、無言のうちに物語っていた。 小川糸さ…

まるで青梅みたいに表情を固くしたまま

緊張した表情の表現 午後、昨日とほぼ同時刻に、おかっぱ頭の梢ちゃんは、まるで青梅みたいに表情を固くしたまま食堂かたつむりへとやって来た。 小川糸さんの食堂かたつむりより

まるで、空から大量のメレンゲをふんわりとかぶせたようだった

雪の表現 十二月のある朝、カーテンを開けたら外が真っ白になっていた。 窓の外は、延々と続くミルク色。まるで、空から大量のメレンゲをふんわりとかぶせたようだった。 小川糸さんの食堂かたつむりより