人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

雲の表現、描写を小説から学ぶ

鯨の腹のようなでっぷりとした黒い雲が

多摩川の上空を、鯨の腹のようなでっぷりとした黒い雲が覆っていた。 池井戸潤さんのルーズベルト・ゲームより

厚い灰色の雲が光線を遮っている

遥か上空には既に太陽がある筈だが厚い灰色の雲が光線を遮っている。雲は厚いだけでなく、随分と低い場所に垂れこめている。手を伸ばせば届きそうなくらいだ。 中山七里さんの連続殺人鬼カエル男より

まるで雲そのものが光を放っているような錯覚さえ感じさせた

四日間の奇蹟 吉岡秀隆 Amazon あの時とはまるで別の雲だった。不安のかけら一つない、抜けるような白。その色彩は、まるで雲そのものが光を放っているような錯覚さえ感じさせた。 四日間の奇蹟 (宝島社文庫) 作者:浅倉卓弥 宝島社 Amazon

筆でそっと一撫でしたような形状のそれは

四日間の奇蹟 吉岡秀隆 Amazon 細い雲が一つ、どこからか流されて来て、僕らを追い越し、眼下へと流れた。筆でそっと一撫でしたような形状のそれは、どこかで先刻の鳥を思い出させた。

泡立てたクリームのようなやわらかな雲が浮かんでいる

リーチ先生 (集英社文庫) 作者:原田マハ 集英社 Amazo カモメが旋回する空には泡立てたクリームのようなやわらかな雲が浮かんでいる。

まぶしい銀色にふちどられた入道雲

九月になっても、空はまだまだ夏だった。 抜けるようなブルーと、まぶしい銀色にふちどられた入道雲。 森沢明夫さんのおいしくて泣くときより

東の空にマッチョな入道雲が湧き立っていた

朝から抜けるような青空が広がり、東の空にマッチョな入道雲が湧き立っていた。蟬たちも無駄に元気で、登校時間の気温はすでに三〇度を超えていた。 森沢明夫さんのおいしくて泣くときより

汚れた綿のような雲が前方の空に浮かんでいた

汚れた綿のような雲が前方の空に浮かんでいた。雲の隙間には鮮やかな青色が見える。 東野圭吾さんのレイクサイドより

茜雲がたなびく彼方に、大きな虹がかかっている

いつのまにか雨の上がった空。茜雲がたなびく彼方に、大きな虹がかかっている。 原田マハさんの丘の上の賢人 旅屋おかえりより

遠くの空にはどんよりとした雲が寝釈迦像のようにあって

この空は長持ちせず、夕方には雨になるのだと、FMラジオの『ヤマモト』は自信たっぷりに言う。そう吹き込まれて目線を上げれば、確かに、遠くの空にはどんよりとした雲が寝釈迦像のようにあって、山々の連なりの面白さや、すっかり色づいた山頂から中腹にか…

真っ白い雲が、まるで川面を滑るように、猛スピードで流れていく

雲が流れる表現 先生の弾んだ声を、どこか上の空で聞いていた。真っ白い雲が、まるで川面を滑るように、猛スピードで流れていく。 小川糸さんのつるかめ助産院より

大きなグレーの雨雲が、ベレー帽のように島全体をすっぽりと覆っているのだ

雨雲の表現 今日は薄曇りだ、少し海が荒れている。もうすぐ雨が降るかもしれないということは、島暮らし初心者の私でも、なんとなくわかる。大きなグレーの雨雲が、ベレー帽のように島全体をすっぽりと覆っているのだ。 小川糸さんのつるかめ助産院より

巨大な入道雲がうごめいていた

左手をかざして水平線を見つめると、遠くの空で 巨大な入道雲がうごめいていた。その下では雨が降っているのだろう。そこだけ紗(しゃ)がかかったようにぼやけて見える。 小川糸さんのつるかめ助産院より

クラゲのような薄い雲が広がっている

薄い雲の表現 でこぼことした山道を、ゆっくりと、しかし確実に前へ進むかたつむり号にまたがりながら、私は秋深まる青空を見上げた。 クラゲのような薄い雲が広がっている。心臓も骨格も骨もない巨大なクラゲからは、ちゃんと触手が伸びている。 小川糸さん…

玉ねぎの薄皮みたいに半透明の薄い雲の膜が、ぴったりと貼り付いている

薄曇りの表現 空には玉ねぎの薄皮みたいに半透明の薄い雲の膜が、ぴったりと貼り付いている。雨のシャワーを浴びたばかりの森の木々や草花達は、皆、キラキラと輝いている。 小川糸さんの食堂かたつむりより

真綿のような雲と、宇宙の果てまでも続くかと思われるコバルトブルーの空

飛行機が厚い雲を抜けると、目の眩むような青空が輝いていた。 ビジネスクラスの最後部の窓際に一人、座っていた恩地は、暫し眼下の真綿のような雲と、宇宙の果てまでも続くかと思われるコバルトブルーの空を眺めていた。 山崎豊子さんの 沈まぬ太陽 会長室…

真っ青な空に綿のような雲が浮かび

真っ青な空に綿のような雲が浮かび、眩ゆいばかりの太陽がぎらぎらと照りつけるが、暑熱はなく、爽やかな風が頬を撫でる。 山崎豊子さんの 沈まぬ太陽 アフリカ篇 下より 沈まぬ太陽(2(アフリカ篇・下))posted with ヨメレバ山崎豊子 新潮社 2001年12月 …