人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020-06-04から1日間の記事一覧

薄暗闇に浮かぶ儚げな虹のようなものだった

夢、希望の表現 いつからだろうか? 私は将来、プロの料理人になろうと決めていた。 料理をすることは、私の人生にとって、薄暗闇に浮かぶ儚げな虹のようなものだった。 小川糸さんの食堂かたつむりより

生地の中にケシの実を入れ、シナモンと黒砂糖をまぶした優しい味

美味しいドーナツの表現 私は一晩中ドーナツを食べ続けた。生地の中にケシの実を入れ、シナモンと黒砂糖をまぶした優しい味を、私は一生忘れないだろう。 胡麻油でふんわり揚げた一口サイズのそれを口に入れて頬張るたび、祖母と過ごした日向ぼっこのような…

祖母と過ごした日向ぼっこのような毎日が、ふわふわと泡のように甦った

のんびり幸せな頃の記憶の表現 私は一晩中ドーナツを食べ続けた。生地の中にケシの実を入れ、シナモンと黒砂糖をまぶした優しい味を、私は一生忘れないだろう。 胡麻油でふんわり揚げた一口サイズのそれを口に入れて頬張るたび、祖母と過ごした日向ぼっこの…

祖母の、青い血管の浮き出た真っ白い手。丸く小さな背中。

祖母が料理している時の表現 ぬか床の壺をかき混ぜる祖母の、青い血管の浮き出た真っ白い手。必死ですり鉢をすっている、丸く小さな背中。味見の時、手のひらにちょこんとのせて口に含むかわいい横顔。 そういう記憶が、いつも私の頭の中をちらちらと行った…

頭の中をちらちらと行ったり来たりして離れなかった。

忘れられない思い出の表現 ぬか床の壺をかき混ぜる祖母の、青い血管の浮き出た真っ白い手。必死ですり鉢をすっている、丸く小さな背中。味見の時、手のひらにちょこんとのせて口に含むかわいい横顔。 そういう記憶が、いつも私の頭の中をちらちらと行ったり…

色鉛筆で描いた風景画を上から消ゴムで消したみたいに、全体的に白っぽく色褪せていた

久々に帰ってきて見る寂れた故郷の風景の表現 すっかり寂れた駅前のロータリーで深夜高速バスから降りる。 家を出たのがつい昨日のことだったような気がしそうなほど、風景は少しも変わっていない。ただ色彩だけが、色鉛筆で描いた風景画を上から消ゴムで消…

自分の声が透明になっている、ということを

精神的ショックから話せなくなる表現 私は、あることに気づいた。 昨夜窓口で高速バスのチケットを買おうとした時、いや大家さんに鍵を返しに行った時、いや、もぬけの殻となった部屋のドアを開けた瞬間から。 自分の声が透明になっている、ということを。 …

涙がこぼれ落ちそうになったけれど、喉の辺りでせき止められた

涙を我慢する表現 祖母と過ごした毎日が心に染みる。涙がこぼれ落ちそうになったけれど、喉の辺りでせき止められた。 小川糸さんの食堂かたつむりより

写真を現像するようにじっくり時間をかけて甦ってくる

だんだん記憶が甦る表現 だんだん、忘れかけていたふるさとの地図が、写真を現像するようにじっくり時間をかけて甦ってくる。頭の中にある昔の地図のその上に、新しく建った家や新しくできたお店を追加する。 小川糸さんの食堂かたつむりより

玉ねぎの薄皮みたいに半透明の薄い雲の膜が、ぴったりと貼り付いている

薄曇りの表現 空には玉ねぎの薄皮みたいに半透明の薄い雲の膜が、ぴったりと貼り付いている。雨のシャワーを浴びたばかりの森の木々や草花達は、皆、キラキラと輝いている。 小川糸さんの食堂かたつむりより

カラフルなマーブル模様ができている

夢をみる表現 頭の中には、新しくオープンさせるお店のアイデアで、カラフルなマーブル模様ができている。 小川糸さんの食堂かたつむりより

生みたての卵の黄身みたいな、ツルンとした濃いオレンジ色の太陽

沈みかけの太陽の表現 ふと顔を上げると、なだらかに続く丘のすみっこに、もうすぐ太陽が沈みそうになっている。 生みたての卵の黄身みたいな、ツルンとした濃いオレンジ色の太陽。 小川糸さんの食堂かたつむりより