人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

小川糸さんのキラキラ共和国の表現、描写

 

 もう雪も雨も降っていなかった。色褪せた黄色いカナリアのような色の空が広がっている。

 

 

 女性は、陽だまりでまどろむ猫のような表情を浮かべながら、両手で軽く抱きしめるようにコップを包み、京番茶の湯気を吸い込んでいる。色白ですずやかな一重まぶたが印象的な、美しい富士額だ。

 

 

 私は素早く、ミツローさんの布団に転がり込んだ。体と体を、ひとつのそら豆のようにぴたりとくっつける。

 

 

 銀杏の黄色が目に眩しい。あまりの光景に、ため息しかこぼれなかった。赤やオレンジ、黄色や黄緑の葉っぱが、視界いっぱいに広がっている。