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人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

七十歳死亡法案、可決 垣谷美雨 おすすめ小説

垣谷美雨さんの七十歳死亡法案、可決

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おすすめ度 3.5

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七十歳死亡法案が可決した。

若者は賛成派が多く、年配者は反対派が多い。

年寄りは仕事もせず、年金で遊んで暮らしている。その負担が無くなるので賛成という若者と、これまで一生懸命働いてやっと楽ができると思ったのに、なぜ死ななければならないのかという年寄り。

老後の心配をしなくていいし、親の介護からも解放されると喜ぶ五十代。

少子高齢化問題や年金問題、老々介護問題について考えさせられる。

老人介護やひきこもりといった問題を取り上げているのですが、最初は読んでいて気持ちが沈んでしまった。

しかし、これからどんな展開になるのかと期待しながら読み進めることが出来ました。

東洋子の周りの人物に呆れるし腹が立つ。特に旦那かな。いや義姉妹か、義母もかな。取り敢えずムカムカする。

自分のことしか考えられない、誰かに負担を押し付けてしまう。

七十歳までしか生きられないと決まると、老後を心配せず、今のうちに楽しもうと仕事を辞める五十代。介護している義母から解放されると喜ぶ五十代。最初は読んでいて腹ただしく思いましたが、後半は一気にハッピーエンドへと向かいほっとしました。

行き詰まったと思っても、考え方が変われば色々な解決策が見えてくる。

あらすじ 内容

宝田東洋子は義母の介護を続けているが、七十歳死亡法案が可決したことで二年後には介護から解放されると解放感でいっぱいになる。

息子の正樹のことも心配だが、それは旦那に任そうと思った。

二十九歳の宝田正樹は人間関係につまづき、三年前に大東亜銀行を退職した。有名大学を出ているし再就職は簡単だと思っていたが、いまだに無職のままでひきこもり気味になっていた。

仕事をしていないよりは居酒屋でバイトでもしようとは思うのだが、母親東洋子の大手会社に就職してほしいという期待を考えるとそれは出来ない。

宝田桃佳は母親の東洋子から祖母の介護を手伝ってくれと頼まれるが、それが嫌で一人暮らしをはじめていた。事務職の仕事の契約が切れ新しい仕事が見つからず、介護の仕事をはじめた。

七十歳死亡法案、可決の影響で、早期退職して残りの人生を楽しもうという者が増えている。

夫の宝田静夫も退職をして世界一周旅行に出かけるといい出した。義母の介護を東洋子に押し付けてだ。東洋子はついに怒り家出をしてしまう。

何もかも東洋子に甘えっぱなしだった残された家族は、どう乗り切るのか?