門脇久志は小さな食品メーカーで営業課長として働いている。
部長のパワハラや思い通りにならない人生に嫌気をさしているところだった。
そんなある日、営業の合間に入ったコーヒー専門店三叉路で、過去に立った人生の三叉路で、今の自分とは違う人生を選択した自分自身に会うことが出来ると知る。
門脇は学生の頃、独立して喫茶店のマスターになりたかったが、両親に反対されて諦めてしまった過去がある。
もし、あの時、両親の反対を押しきって喫茶店をやっていれば、今頃どんな人生になったのか興味がわいた。
きっと、今みたいな辛い人生にはなっていないはずだと、違う人生を選択した自分自身に会うことにする。
