学生時代は読書が苦手で嫌いでした。
が、五十歳を過ぎてから読書の楽しさを知りました。
これらのメジャーで読みやすい、
そして面白く、感動する小説を子供くらい離れた後輩に教えてもらって読んでいるうちに読書好きになっていました。
そして読書好きだけにとどまらず、
文字だけで人に感動を与える小説が書ける人、小説家に憧れ、リスペクトし、自分でも書いてみようと思うようになりました。
が、しかし、まったくこれまで小説を書くという知識もなかった男です。学生時代は国語が苦手だと決めつけていた男です。
小説を書こうと思っても、当たり前ですが、全く書けません。どのように書けばよいのかわかりません。
しかたない、これから学ぼう。
そして、このページに私がこれから学んでいくことを記録しよう。
そう決めました。
このページが学生時代に勉強してまとめたノートのような役割になり読みなおし復習に役立てよう。
そんな自分が初心者から小説家になるためのページです。
人称とは?
その小説が誰の視点が書かれているのかということ。
主人公の視点で話が展開するのか、それ以外の誰かの視点なのか。
一般に一人称と三人称がある。
(二人称もあるようがほとんど使われていない)
小説を読みながら、そんなことは意識していなかったが、意識して読んでみると小説によって人称が違うのがわかる。
初心者が書きやすいのは一人称か?
一人称は、主人公の視点で書かれた小説で、僕が、私が、俺がといった文章になる。
僕はきっとうまくいくと信じていた。
私は今からあの場所に行って山田に会う。
一人称は、自分自身が主人公になりきって書けば、書きやすいと思うので、初心者向きなのかなと思う。
そこで、初めて書く小説は一人称で書いてみたが、甘かった。簡単ではない、難しい。
書いているうちに、一人称のはずが三人称になってしまっていたり、バラバラで初めから書き直すはめになった。
人称の意識が途中でなくなってしまったことで、一人称のはずなのに、主人公の見えないことまで書いてしまっていた。
一人称で書く場合の注意点
主人公が見えないもの、知らないものは書けない。
主人公以外の登場人物がどんな考えをしているのか書けない。主人公が相手の表情や様子を見て感じたことを表現するしかない。
主人公の外見の表現がしにくい。
(主人公の外見を本人が表現するのは不自然になるので、主人公の外見を表現する場合は他の登場人物に表現させるのよい)
「あなたは背が高くて、格闘家みたいに体格いいわ。それにその頭、スキンヘッドは目立ちすぎるわ。沢井の尾行はわたしがやるから、あなたは事務所で待機しておいて」
俺は沢井の尾行を早苗に任せることにした。
一人称は初心者向きとは思うのですが、長編を書こうと思うと一人の視点で書き上げるのは、難しい。
まずは短編、ショートショートを一人称で書いてみる。
三人称を理解する
三人称は登場人物を外側から客観的な視点で物語が展開していきます。
三人称は単一視点と多視点がある。
三人称単一視点とは、主人公にカメラを固定する方法。主人公の見るもの体験するものを描写する。
これって一人称と何がちがうのか?
一人称は、カメラの位置が、私、俺、僕、なので、章ごとに視点を変えてもわかりづらい。
三人称単一視点だと視点を第一章を「桜井は、」第二章を「大野は、」第三章を「二宮は、」第四章を「相場は、」第五章を「松本は、」と視点を変えても読者にわかりやすい。
(たまたまテレビで嵐の番組が流れていたので名前を使用させてもらいました)
三人称なのでカメラが切り替わり俯瞰や遠景で描写をしても許容されます。
一人称のように書けて、視点を変えやすいのが良いところ。
三人称単一視点は、一人称と似ている。
しかし、一人称よりは描ける範囲が広い。
一人称と同じように、心情を深く掘り下げることにも向いている。
三人称単一視点は一人称と三人称の良いところを合わせた感じ。
私も今後、長編に挑戦する時は三人称単一視点を採用しようと思います。
三人称多視点は、カメラを特定の人物に固定せず、登場人物それぞれの心情や目に映る風景を特に制約なく描く方法。
神の視点とも呼ばれる。
三人称多視点の利点は、描ける範囲が広い、奔放なまでの自在さ。