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あらすじ
浅田次郎さんのの短編集。
乙松は娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、駅に立ち続けた。娘や妻が亡くなって悲しいわけではない。ぽっぽやだから駅に立ち続けた。乙松は最後に不思議な経験をする。
【ラブ・レター】
吾郎は戸籍を貸したことで、会ったこともない中国人女性が妻となった。その女性が亡くなったと連絡があり病院に引き取りにいく。そこで彼女からの手紙を受けとる。
【悪魔】
家庭教師がくるようになってから、家族に不幸なことばかり起こる。
【角筈にて】
リオデジャネイロに左遷されることになった貫井恭一は、壮行会の帰り、八歳の夏に離ればなれになった父親の姿を見つけた。父親の姿は四十年前別れた時のままだった。
【伽羅】
素人同然のブティックの魅惑的な女店長に服を売り付ける営業マンと女店長に恋をして売り付けることが出来なくなった営業マン。やがて服を売り付けていた営業マンは事故で亡くなってしまう。女の生霊を信じますか。
【うらぼんえ】
夫が他の女との間に子供をつくり、離婚寸前のちえ子は、夫の祖父の初盆へ行くが、夫の親族から嫌みばかり言われ辛い思いをする。
そこに、すでに亡くなっているはずのちえ子の祖父が姿を見せる。
【ろくでなしのサンタ】
柏木三太が起訴猶予で釈放されたのは、クリスマスイブだった。三太はブタバコで知り合った男の家族のもとへ贈り物を届けに行く。
子供の頃によく通った映画館オリオン座が閉鎖するて招待状が届いた。幼なじみで夫婦になった妻と久しぶりに故郷の西陣に帰り、オリオン座へ行くことにした。
今は冷めきった夫婦だったが、西陣で過ごした子供の頃の記憶がよみがえった。
おすすめポイント
どの作品も短編とは思えないほど濃密な作品ばかり。
涙が溢れる話もあれば、少し背筋がゾッとするような怖い話もある。不思議で、心あたたまり、泣けて、怖くなる、そんな短編がずらりと並びます。