ただ植物だけが勢いよく生い茂り、人が住んでいそうな気配はなく、辺りはひっそりと静まり返っている。
足元には点々と、肉厚の小判のような形をした葉っぱが落ちていた。道の両脇に、びっしりと背の高い木が生えてトンネルのようになっている。そのせいで、そこだけがまだ昼間なのに薄暗かったのだ。葉と葉の間から光がこぼれ、プラネタリウムのようだった。すると、
「もしかして、さすらいを探しに来た人」
ただ植物だけが勢いよく生い茂り、人が住んでいそうな気配はなく、辺りはひっそりと静まり返っている。
足元には点々と、肉厚の小判のような形をした葉っぱが落ちていた。道の両脇に、びっしりと背の高い木が生えてトンネルのようになっている。そのせいで、そこだけがまだ昼間なのに薄暗かったのだ。葉と葉の間から光がこぼれ、プラネタリウムのようだった。すると、
「もしかして、さすらいを探しに来た人」