感動する 😢😢😢😢
笑える 😄😄
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ビックリ 😲😲😲
先が気になる 👀👀👀👀
ほのぼの 🐹🐹🐹🐹
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心に残る 💟💟💟
切ない 💛💛💛💛
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小説家の彼女と彼女の小説を読むのが好きな彼。有川浩さんらしい優しい二人の人柄にひかれてしまいます。
ストーリーはside:Aとside:Bからなりそれが対になっている不思議なストーリー。どこまでが現実なのかがわからなくなりましたが、それも含めて面白かった。
妻はかつて症例のない致死性脳劣化症候群という病気にかかってしまった。
思考に脳を使えば使うほど脳が劣化し死に至るという不思議な病だ。
治療法はなく、考えない、物を思わないようにするしかない。日常生活で感じる程度は大丈夫だか、議論したり、なぜだと考えることをすると寿命は短くなる。
認知症とは違い、明晰な思考は保たれる。『生命を維持するために必要な脳の領域』が劣化し死にいたる。彼女の仕事が小説家なので、小説を書くということは死に近づくことになる。
彼女と彼は同じデザイン事務所に勤めていた同僚だった。同僚たちの多くはデザイナーを目指すが、彼女はアシスタントに徹していた。
ある日、彼女が密かに書いてある小説を見てしまった。それがきっかけで二人は接近し恋におちる。
彼女の小説が小説賞で大賞になった。
彼女はそれから作家として活動することになった。
彼女はとても運が良くて、そして運が悪い作家だった。
彼女の小説はトントン拍子に人気が出て、これまでの会社勤めより高い収入を得るようになった。一方、邪魔する者も多かった。大学時代の同僚や実の父親たちだ。彼女の小説を貶しバカにする。
彼女はそんな状態のせいで鬱病になり致死性脳劣化症候群という病にかかってしまった。
彼は悔やんだ。彼女の小説を自分だけが楽しんでいれば、こんな病にかからずに済んだのではないか。
彼女は彼のおかげで飛ぶことが出来たと感謝する。
ここまでside:Aで、side:Bへと進む。