白河夜船とは? 小説に出てきた難しい言葉
白河夜船とは? コトバンク
諺(ことわざ)。知ったかぶりをすること、または、ぐっすり眠り込んで、何が起こったか知らないことのたとえ。京都の白河(一説に、船の通れない谷川の名ともいう)のことを聞かれた人が、地名とは知らずに川の名と勘違いして、夜船で通ったから知らないと答えたため、京都見物に出かけたという嘘(うそ)がばれてしまった、という話に基づく。
「電話、石破さんと替わりますか」
察するところがあるのか、携帯の向こうで苦笑する気配がする。
「いや、いい。あいつのことだ。どうせ駅弁平らげて、座席で白河夜船だろう」