小説に出てきた名言 志駕 晃さんのスマホを落としただけなのにより
ちなみにハッカーとクラッカーの違いは、ともにコンピューター技術に詳しい人々という意味があり、その中でその知識や技術を善い方向に利用するのがハッカーで、それを不正に利用するものがクラッカーとされていた。しかしマスコミが「ハッカー=コンピューターシステムに忍び込む悪い人たち」というイメージを誤って植えつけてしまったため、未だにその言葉の捉え方たは曖昧なまめだった。
日本人はセキュリティに対する意識が低い。
単一民族で四方を海で守られていて、さらに世界一優秀な警察がいるのだから、今までは、多少、油断しても良かったが、インターネットの世界ではそうはいかない。
例えば自分の誕生日を銀行のパスワードに設定するのは、泥酔した女性の深夜の一人歩きぐらい危険だ。誕生日以外でも、電話番号、住所、車のナンバー……、数字だけて作られたパスワードなど、本気で突破しようと思えば簡単だ。そもそも四桁のパスワードなら、0000から9999まで順番に一つ一秒で入力すれば一〇〇〇〇秒、つまり、三時間足らずで突破できてしまう。しかもこれを機械的にやる方法もあるのだから、あとは本当に時間の問題しかない。