日常の立ち居振る舞いのこと。転じて、ふだん・常々の意。▽「行」は歩くこと。「住」はとどまること。「坐」は座ること。「臥」は寝ること。仏教ではこれを四威儀しいぎという。
判決言い渡しの日であっても行住坐臥を変えるつもりはなく、淡々と事を済ます。
武道でも稽古事でも何でもいいが、何事か達観したり修羅場を潜り抜けたりすると人間には筋ができる。想像を越えるような苦難に遭っても立ち向かえるよう、日頃の行住坐臥の中でその人間を支える支柱になる。
穏やかに苦笑する常信を見ていると、何故先輩を差し置いて自分がという意外さに駆られる。日頃の行住坐臥を見ていれば、自分より常信の方が数段教誨師に相応しい。