人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

海、川、湖の描写を小説から学ぶ

水底に沈んでいた気泡のようにぽつりぽつりと浮かび上がってくる。

こうして夫婦で歩いていると、長く忘れていた出来事が、水底に沈んでいた気泡のようにぽつりぽつりと浮かび上がってくる。

水面の乱反射が眩しく煌めいて素敵なのだが

しばらくすると前方に万場大橋が見えてきた。欄干にもたれて見下ろす庄内川の風景は水面の乱反射が眩しく煌めいて素敵なのだが、ルシアが横にいるのなら話は別だ。 中山七里さんのさよならドビュッシーより

眼下の海は濃灰色に煙っていてほとんど何も見えず

眼下の海は濃灰色に煙っていてほとんど何も見えず、左下でゆったりと海に注いでいる旧北上川も霞んで、河口にかかる日和大橋をかろうじて認めることができます。でも、このもっと左奥に見えるはずの牡鹿半島は全く見えません。 さだまさしさんの風に立つライ…

ライン川は滔々(とうとう)と豊かに流れ、夕日を弾いて呼吸するようにきらきらと輝いている

腰の高さに積み上げられた古い煉瓦の向こうには、なだらかな堤が広がり、可憐なカミツレの花が風に揺れている。ライン川は滔々(とうとう)と豊かに流れ、夕日を弾いて呼吸するようにきらきらと輝いている。 原田マハさんの楽園のカンヴァスより

銀鼠色の海が間近に迫り

銀鼠色の海が間近に迫り、無機質でかっこいい造型のコンビナートから吐き出される白い煙は秋の曇り空の分厚い雲と混じり合っている。 名取佐和子さんのペンギン鉄道 なくしもの係より

鴇色(ときいろ)の鏡を横たえたように凪いでいた

ペントハウスから望む東京湾は、鴇色(ときいろ)の鏡を横たえたように凪いでいた。 浅田次郎さんのハッピーリタイアメントより

水面に映る濃い影が、磨りガラスのようにぼやける

川から強い風が吹いてきた。 水面に映る濃い影が、磨りガラスのようにぼやける。 七月隆文さんのぼくは明日、昨日のきみとデートするより

水面が風に震えて、白い鱗(うろこ)模様を浮かべている

水面が風に震えて、白い鱗(うろこ)模様を浮かべている。すぐに鯉が何匹も泳いでいた。 七月隆文さんのぼくは明日、昨日のきみとデートするより

冬陽の中に、淀川が鈍色(にびいろ)に光りながら

冬陽の中に、淀川が鈍色(にびいろ)に光りながら、悠々と流れている。京都桂川から延々と続き、大阪湾に注ぐ。いずこも水量が少くなる冬でも、大阪の母なる川は、たっぷりと緩やかに流れている。 山崎豊子さんの沈まぬ太陽 会長室篇 上より 沈まぬ太陽(4(会…

滝の両側はガラスのように凍っていた

滝の両側はガラスのように凍っていた。真冬には氷結してしまうであろう滝も、僅かな春の兆しと共に滴のように少しずつ溶けはじめたのだった。 沈まぬ太陽 御巣鷹山篇より 【中古】 沈まぬ太陽 3(御巣鷹山篇) / 山崎 豊子 / 新潮社 [文庫]【メール便送料無…

おだやかな藍色の海 山崎豊子さんの沈まぬ太陽より

恩地は体を起こし、窓の下を見た。おだやかな藍色の海が広がっている。東シナ海のようであった。 山崎豊子さんの沈まぬ太陽 アフリカ篇 下