不思議な世界観が味わえます。
不思議な世界観にはまり、一体どうなるのかと読み進めますが、読み終わった後のスッキリ感、感動といったものは期待できないかも。
おすすめ度 ☆☆
あらすじ
主人公のミチオは、両親と妹と暮らす小学四年生で、ミチオの住む町で、最近、犬や猫が殺される事件が頻繁に起こっていた。
そして、殺された犬猫の足が折られて、口には石鹸が押し込まれているという忌まわしいものだった。
ミチオは夏休みの始まる前日に欠席したクラスメイトのS君に夏休みの宿題とプリントを届けるよう担任の岩村先生から頼まれS君の家に訪れることになった。
そこでミチオが見たものは、首を吊って死んでいるS君の死体だった。
あわてて学校に戻り、岩村先生に報告したが、岩村先生と警察が駆けつけてみると、死体はいつの間にか消え失せていた。
やがてミチオの前に、S君が姿を見せ、自分は自殺ではなく殺されたと主張した。
ミチオは妹のミカと真相を探り始める。
そして、それは予想もしないことだった。
感想
はじめて道尾秀介さんの作品を読みました。独特な世界観で、好き嫌いが別れるのかなと思いました。
みんなが共感できるかどうかは難しいかもしれません。
私の場合は、この独特な世界観にはまったようです。
一体この事件の真相はどうなのか?
主人公ミチオをはじめ登場人物全てが奇妙で、不思議な感覚を持ち続けながらも、読み進めました。
最後は予想もしない結果に、すっきりというより、混乱した感じです。
今は、もう一度読み返して、頭を整理しようと思っています。