滂沱(ぼうだ)とは？ 小説に出てきた難しい言葉

意味は？　コトバンクより

１ 雨の降りしきるさま。

「唯猛雨の―たるを聞くのみ」〈織田訳・花柳春話〉

２ 涙がとめどもなく流れ出るさま。

「涙―として禁ぜず」〈秋水・兆民先生〉

３ 汗・水などが激しく流れ落ちるさま。

「馬背の流汗―として掬(きく)すべく」〈鏡花・義血侠血〉

涙が滂沱(ぼうだ)と頬を伝う。声を出さずに、久美は泣いていた。

原田マハさんの本日は、お日柄もよくより

　伊藤るいさんなどは、感動的な映画のラストシーンを観ているかのように、滂沱(ぼうだ)の涙を隠しもしなかった。

原田マハさんの総理の夫より

　滂沱(ぼうだ)の涙を流す安と、何かを悟ったかのように、静かに安に抱きすくめられるれん。

原田マハさんの奇跡の人より

　恩地の眼から、もはや人目を憚らぬ涙が、滂沱(ぼうだ)と滴り落ちた。

山崎豊子さんの沈まぬ太陽より