人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

声の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ

頭の中で、由希子の声が立体的に響いた

俺がスーパーカップのとんこつラーメンやうまい棒を食うたびに、由希子は呆れた顔で野菜ジュースを差し出した。 (ほら、これ飲んでせめてバランスとりなさいよ) 不意に頭の中で、由希子の声が立体的に響いた。なんだよ。まるで昨日別れたみたいに出てくんな…

聞く者の心の底に沈んでいくように重たかった

「そういってもらえるのはありがたいけど、意味ないよな。もうあいつはいないんだし」澄んだ高い声が魅力の雅哉だが、そう呟いた言葉は、聞く者の心の底に沈んでいくように重たかった。 東野圭吾さんの夢幻花より

頭の上から声が降ってきた

「ミッションは無事に完遂できましたか」頭の上から声が降ってきた。頭を上げると新田が立っていた。 東野圭吾さんのマスカレード・ナイト

少し息を弾ませている

「はい、山岸です」声のトーンを抑えていった。 「吉岡です。今、ちょっといいですか」余裕のない声が聞こえてきた。少し息を弾ませている。 東野圭吾さんのマスカレード・ナイト

感嘆符付きの声が飛んできた

「うわぁ」という感嘆符付きの声が飛んできた。

麻美がか細い声を静寂に溶け込ませた

漠然と天井を見つめる巻島の視界の隅で、麻美はまた頭を下げた。 そのまま沈黙が流れた。 「あの……」麻美がか細い声を静寂に溶け込ませた。「一平君に可哀想なことをしました」 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

湿った声でそんなふうに言った

「いずみに似てますよね」 彼は湿った声でそんなふうに言った。まったく頼りにならないタイプの男たが、憎めないところがある。 雫井脩介さんの犯人に告ぐ

「あ、うん、そうそう」と上滑りするような口調で反応した

「鹿島さん、葉菜ちゃんに電話してあげたんじゃないんですか? 今度会いに行くって約束したんじゃないんですか?」 彼は「あ、うん、そうそう」と上滑りするような口調で反応した。 「香恵ちゃんに聞いて心配になったからね。俺も何だかんだ言って、ほっとけ…

私の中でずいぶん低いところから出てきた

「久しぶりだね」 近づいていく私に、鹿島さんは愛想よく声をかけてきた。 「何やってるんですか……?」 私の声は、私の中でずいぶん低いところから出てきた。 雫井脩介さんのクローズド・ノート

彼女の声が湿り始めた

彼女の声が湿り始めた。 雫井脩介さんのクローズド・ノート

何となく醒めたような上滑り感があるのは気のせいではないようだった

という挨拶に特別の感慨が混じらず、何となく醒めたような上滑り感があるのは気のせいではないようだった。 雫井脩介さんのクローズド・ノート

落胆する気分を声に乗せてしまった

「ごめん」彼は万年筆を置いて私を見た。「また来ます」 「あ……はい」 急な仕事が入ったのだろうか……私は落胆する気分を声に乗せてしまった。 雫井脩介さんのクローズド・ノート

無機質な声は伝えていた

納得していない声の表現 「佐山さんは、それで納得しておられるのですか」 ため息をつく音が聞こえた。 「納得するしかないでしょう。一人の刑事にできるのはここまでです」 納得していない、と無機質な声は伝えていた。 東野圭吾さんの虚ろな十字架

責めるような、妬むような色が混じった

声の表現 声にわずか、ほんのわずか、責めるような、妬むような色が混じった。 有川浩さんの植物図鑑

気圧の下がったさやかの声に

落ち込んだ声の表現 「じゃあ、そのチケット俺にくれない?」 「あたしと行かないのに?」 気圧の下がったさやかの声に、イツキは慌てて両手を振った。 「そうじゃなくてバイト先の奥さん! こないだ傘もらったからお礼であげてもいい?」 有川浩さんの植物…

硬い声をふわりとつつみこむように

「厚志の好きなようにして」 照代の硬い声をふわりとつつみこむように、 「ごめんね、俺って変な男だから。いろんな分野にちょっかい出すのが好きだから」 池永陽さんのコンビニ・ララバイ

つややかな唇から蜂蜜みたいに甘い声が漏れた

東の空が白々とする頃、ひときわ妖艶な美女が姿を見せた。カシミアの黒いロングコート、明るい茶色の髪をゴージャスに盛り上げ、作りもののように大きな目は長いまつげに縁取られている。つややかな唇から蜂蜜みたいに甘い声が漏れた。 柚木麻子さんのランチ…

静かになってしまった空気をぺろりとめくるような声を出して

「あ、そういえば」 静かになってしまった空気をぺろりとめくるような声を出して、先生は脇に抱えていたファイルの中をがさごそとあさり始めた。 「はい、これ」 朝井リョウさんのもう一度生まれるより

ただいま、という私の声だけが、ころころと誰の足音もしない床に転がる

家に帰ると、父はまだ帰ってきておらず、母もお風呂に入ってるため、リビングには誰もいなかった。 ただいま、という私の声だけが、ころころと誰の足音もしない床に転がる。テーブルの上には今日もちょっとした夜食が用意されている。 朝井リョウさんのもう…

ぶらんこのように、ゆらゆらと小さく揺れるいつもの声

自分が向き合いたいと思ったものを描け、と、子供がさっきまで乗っていたぶらんこのように、ゆらゆらと小さく揺れるいつもの声でそう言っていた。 朝井リョウさんのもう一度生まれるより

音符がそのまま音になったような声

音符がそのまま音になったような声が、ゆっくりと聞こえてきた。ひーちゃんの顔は見えない。 朝井リョウさんのもう一度生まれるより

青く澄んだ声を放ち

「教室の入口に集まってるの、邪魔だよ」 ひーちゃんは青く澄んだ声を放ち、背筋をぴしゃりと伸ばしたままあたしの方に歩いてきた。あたしは心の中でその姿に拍手を贈っていた。 朝井リョウさんのもう一度生まれるより

空洞のように空っぽた声だと自覚する

「ありがとうございます」と私は答えた。空洞のように空っぽな声だと自覚する。 辻村深月さんのゼロ、ハチ、ゼロ、ナナより

抜け殻のようになった声を

制服のエプロンを外した由起子が、立ち上がって私に近づいてきた。 「良かった。見当たらないから、帰っちゃったのかと思った。場所、わからなかった?」 「ごめん」 抜け殻のようになった声を、彼女に悟らせたいのか隠したいのか、わからなかった。 「神宮…

身内に囁くように緊張を解いた甘い響きの声が言

「本当。政美ちゃんの合コンで、いつ一緒になってもおかしくなかったのに」 「はい」 彼女の声や表情から、さっきまでの他人行儀の丁寧さが急速に失われたことに私は気づいた。身内に囁くように緊張を解いた甘い響きの声が言う。 辻村深月さんのゼロ、ハチ、…

ガーゼみたいに柔らかな、優しい声が響いてくる

「戻ってくればいいんじゃない? まりあちゃんがそうしたいんなら。ここに、居たいだけ居ればいいさ。何があったか知らないけど、ここに居るのが幸せなら」 ガーゼみたいに柔らかな、優しい声が響いてくる。 小川糸さんのつるかめ助産院より

のんびりした調子で土の香りのする声を出す

「先生?」 念のため確かめると、 「まりあちゃん? 無事、着いたんだね。船、揺れなかった?」 相変わらず、のんびりした調子で土の香りのする声を出す。 小川糸さんのつるかめ助産院より

陽だまりのような明るい声を上げる

「でも、とりあえずパパイヤね」 その場に流れる重たい雰囲気を追い払うように、先生が突如、陽だまりのような明るい声を上げる。 小川糸さんのつるかめ助産院より

三木が声を出さずに「先生、落ち着いて」と言った

我慢の限界と思った時に、三木まどかが立ちはだかった。 「小野寺先生! 六時限目が始まりますよ。教室に行かないと」 三木が声を出さずに「先生、落ち着いて」と言った。 真山仁さんの海は見えるかより

思わず漏らしてしまった声をどうにか拾い上げて口の中に仕舞いたかった

驚いて声を出してしまったの表現 「え!?」 孝次郎は、思わず漏らしてしまった声をどうにか拾い上げて口の中に仕舞いたかった。だが、もちろんそんなことはできない。突然大きな声を出した孝次郎のことを、他の保護者たちが不審そうに見ている。 朝井リョウ…