人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

男性の外見の描写をおすすめ小説から学ぶ

髭を生やし、長く伸ばした髪を後ろで縛っていた

店主と思われる男はカウンターの中にいた。髭を生やし、長く伸ばした髪を後ろで縛っていた。 東野圭吾さんのダイイング・アイより

丸い顔に比べて少し小さすぎるように見える眼鏡が、鼻の下で微妙に傾いていた

サラリーマン風の男で、丸い顔に比べて少し小さすぎるように見える眼鏡が、鼻の下で微妙に傾いていた。 東野圭吾さんのダイイング・アイより

白髪混じりの髪をポマードでぴしりと決め、紺色のスーツを着ていた

特許ライセンス部の酒井という部長は、白髪混じりの髪をポマードでぴしりと決め、紺色のスーツを着ていた。スーツのズボンには、定規で引いたように真っすぐな折り目がついていた。 東野圭吾さんのパラレルワールド・ラブストーリーより

白髪混じりの髪をオールバックにしており、四角い顔は大きい

白髪混じりの髪をオールバックにしており、四角い顔は大きい。学生時代野球をしていたというだけあって肩幅は広く、見たかぎりでは頼りがいのある親分という印象だ。 東野圭吾さんの禁断の魔術より

むき出しになった二の腕が眩しかった

敷地内を覗いてみると、伸吾はいつもの場所にいた。コンビニの弁当を食べ終わったばかりらしく、ゴミを片付けていた。作業着を脱いでいて、半袖のTシャツ姿だった。むき出しになった二の腕が眩しかった。 東野圭吾さんの禁断の魔術より

痩せていて、顔も細い。やや広めの額に、白いものが交じった前髪がかかっていた

ディスプレイの前に、一人の男性が立っていた。痩せていて、顔も細い。やや広めの額に、白いものが交じった前髪がかかっていた。 東野圭吾さんのラプラスの魔女より

顔も細いが、決して貧相ではない。黒縁の眼鏡をかけた穏やかな目元には聡明さが感じられる

ドアが開き、痩せた人物が入ってきた。短く切った髪には、少し白いものが交じっている。顔も細いが、決して貧相ではない。黒縁の眼鏡をかけた穏やかな目元には聡明さが感じられる。 東野圭吾さんのラプラスの魔女より

無精髭が顎を覆っていた

大元肇は沈痛な表情を浮かべていった。痩せていて、小柄だ。五十歳前後というところか。無精髭が顎を覆っていた。 東野圭吾さんのラプラスの魔女より

黙っている時には唇は穏やかに閉じられている

羽原博士は感情を表に出さない人だ。初めて会った時からそうだった。端正な顔立ちで特に目力を感じさせることもなく、黙っている時には唇は穏やかに閉じられている。 東野圭吾さんのラプラスの魔女より

見事な背筋が緩やかな曲線を形作っていた

逆三角形の背中には無駄な肉が全くなく、代わりに見事な背筋が緩やかな曲線を形作っていた。それを見るとナユタは、いつも飛行機の翼を連想する。 東野圭吾さんの魔力の胎動より

長く伸びた白い眉、それとは対照的に形よく刈りこんだ真っ白な口髭

その書類の塚を背にして長テーブルに着席していた男が顔を上げた。長く伸びた白い眉、それとは対照的に形よく刈りこんだ真っ白な口髭が研究者然としている。 原田マハさんの楽園のカンヴァスより

こけた頬に無精ひげがよく似合う

こけた頬に無精ひげがよく似合う。 柚木麻子さんのあまからカルテットより

よく日に焼け、耳を覆うほどの長さの金髪がオリーブ色の肌に映えている

ちらりと窓の外を見ると、黒いスーツ姿の男が体を折って車内を覗きこんでいる。白人。三十歳前後。よく日に焼け、耳を覆うほどの長さの金髪がオリーブ色の肌に映えている。 堂場瞬一さんの血烙より

髭の浮いた顎を撫で

ミックが髭の浮いた顎を撫で、平面図の横に書かれた断面図を指差す。 堂場瞬一さんの血烙より

二人のおやじは白髪とハゲの頭を同じ方向にかしげて、じっと腕組をした

「要するに六十歳の定年まで、ここでお茶を飲んだり本を読んだりしていればいいってわけ。ここまで言えばわかりますよね」 二人のおやじは白髪とハゲの頭を同じ方向にかしげて、じっと腕組をした。 「ぜんぜんわからん」 異口同音にそう言った。 浅田次郎さ…

街灯の光の輪の中に浮き沈みつして遠ざかり、やがて曲がり角に消えた

男の後ろ姿は街灯の光の輪の中に浮きつ沈みつして遠ざかり、やがて曲がり角に消えた。その消える瞬間、男がふいに駆け出したように見えたのは気のせいだろう。 浅田次郎さんのハッピーリタイアメントより

ざらついた皮膚は砂漠に生息する爬虫類か何かのように硬質化してしまっている

老人は谷川の前で立ち止まり、震えで定まらない手を突き出した。黒ずんだ汚れが染みのようにこびりつき、ざらついた皮膚は砂漠に生息する爬虫類か何かのように硬質化してしまっている。 横山秀夫さんのルパンの消息より

オールバックの髪には白髪が混じるが、それは若者が入れるメッシュのように前髪の一部に集中していて

四十六歳とは思えぬ若々しさだ。がっしりとした体躯に上等の背広。オールバックの髪には白髪が混じるが、それは若者が入れるメッシュのように前髪の一部に集中していて、だから却って洒落た感じに映る。太い眉と同量の蓄える見事な口髭。黒目がちの瞳にも陽…

油気のないオールバックの髪が所々寝癖で触覚のように跳ね上がり

油気のないオールバックの髪が所々寝癖で触覚のように跳ね上がり、目鼻立ちの整った渋いマスクを台無しにしている。焦げ茶の革ジャンは彼のトレードマークといっていい。 横山秀夫さんのルパンの消息より

病的とも思える青白い顔、広く張り出た額、定規で縦に一本引き下ろしたような硬い鼻筋

病的とも思える青白い顔、広く張り出た額、定規で縦に一本引き下ろしたような硬い鼻筋。虚弱児だった子供時代の名残をとどめる狭い肩幅が、顔立ちの冷たさをより際立たせ、総じて近寄りがたい印象を形成している。 横山秀夫さんのルパンの消息より

明るい茶色の髪に無精髭、色艶の悪い顔は二十代とは思えない

中央の古いソファであぐらをかいている男が不躾な視線を投げかけ、にやっと笑った。明るい茶色の髪に無精髭、色艶の悪い顔は二十代とは思えない。毛のはえた太い指で彩子を指し示す。 柚木麻子さんの本屋さんのダイアナより

複雑な骨組みとのど仏が浮いていた

背の高い男が白い歯をこぼしてこちらを覗き込んでいた。色白の顔は少々不健康そうだが、目鼻立ちは整っていた。年齢に対して目の周りには皺が多く、それが優しげにも艶っぽいようにも思えた、Vネックのニットから見える痩せた首筋には、これまで彩子が一度も…

顔も体も丸いが、目だけは糸のように細い男だ

顔も体も丸いが、目だけは糸のように細い男だ。その目尻に皺を数本刻んで、人なつっこく笑った。 東野圭吾さんの宿命より

意志の強そうな黒々とした眉が印象的だ

四人の男たちは全員長身で髪が短い。くっきりと整った顔立ちで、意志の強そうな黒々とした眉が印象的だ。 三上延さんの江ノ島西浦写真館より

骨にぺったり皮膚が貼りついているようで

白羽さんはガリガリに痩せているので、ズボンが下がってしまうのだろう、白いシャツからうっすらとサスペンダーが透けている。腕をみても、骨にぺったり皮膚が貼りついているようで、この狭そうな身体の中に内蔵はどうやってしまってあるのだろうと思ってし…

短く刈り上げた髪はすっかり白くなっているが

調理場から主人の安斉が顔を出す。短く刈り上げた髪はすっかり白くなっているが、人懐っこい笑顔は初めて店に入った二十数年前からほとんど変わっていない。 堂場瞬一さんの長き雨の烙印より

早くも薄くなり始めた髪が強風に吹かれて頼りなく揺れる

コートに包まれた細い肩はうなだれ、痩せ細った年寄りのように見えた。早くも薄くなり始めた髪が強風に吹かれて頼りなく揺れる。慌てて掌で押さえて撫でつけたが、手を離すとまた風に煽られた。 堂場瞬一さんの長き雨の烙印より

眉も綺麗に整えられ、顔には産毛すらない

ひどく乱れた髪形に見えるが、ワックスを使ってこの形に整えるのに、毎日二十分かけていることを伊達は知っている。眉も綺麗に整えられ、顔には産毛すらない。流行の細身のコートに身を包んでいたが、防寒という本来の目的には役立たないように見える。 堂場…

電灯を背にして影絵になった男の顔を見上げ

「名前は、何ていうのかね」 電灯を背にして影絵になった男の顔を見上げ、峰子はきっぱりと答えた。 浅田次郎さんのおもかげより

厚ぼったい国鉄外套の肩に雪を積もらせ

厚ぼったい国鉄外套の肩に雪を積もらせ、濃紺の制帽の顎紐をかけて、乙松はホームの先端に立ちつくしている。いちど凛と背を伸ばし、軍手をはいた指先を進入線に向けきっかりと握り示す。 浅田次郎さんの鉄道員(ぽっぽや)より