人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

男性の外見の描写をおすすめ小説から学ぶ

額にふわりと垂らした前髪や、整った目鼻立ち

額にふわりと垂らした前髪や、整った目鼻立ちは、今ならイケメンと呼ばれただろう。だが、その口元に浮かんだ笑みは、どことなく軽薄だ。 古内一絵さんのキネマトグラフィカより

痩せた身体に没個性な灰色のスーツを着ている

痩せた身体に没個性な灰色のスーツを着ている栄太郎は、口角を少しだけ上げてカメラを見ている。 古内一絵さんのキネマトグラフィカより

白髪混じりの頭をきっちり分け、金縁の度の強そうな眼鏡をかけていた

富田和夫は白髪混じりの頭をきっちり分け、金縁の度の強そうな眼鏡をかけていた。 東野圭吾さんの使命と魂のリミットより

薄い唇から白い歯が覗く

薄い唇から白い歯が覗く。この笑顔が素敵だと騒いでいる看護師は多い。元宮は三十代後半だが、まだ独身だ。 東野圭吾さんの使命と魂のリミットより

背中に少しずつ芯を埋め込んでいくように凛々しくなっていった

和人は会うたびに活き活きしていたし、背中に少しずつ芯を埋め込んでいくように凛々しくなっていった。 小坂流加さんの余命10年より

無精ひげがまだらに残った顎、彫りの深く神経質な大きな目、濃い眉、後ろに束ねられた髪

内側だけがバランス悪くすり減った冴えない革靴、黒いパンツ、この日もアイロンのかかっていない皺だらけのワイシャツ、無精ひげがまだらに残った顎、彫りの深く神経質な大きな目、濃い眉、後ろに束ねられた髪 田中経一さんのラストレシピより

頭の後ろで長く束ねられた髪

黒いコートを羽織り、手には黒革の角ばったカバンを持っていた。コートを脱ぐと、アイロンもろくにかかっていない白いシャツを着ている。ひょろっとした体型で太めの眉と彫りの深い顔の奥にあるくっきりした目は、頑固な性格を匂わせている。そして、頭の後…

短髪の細面にやぶ睨み気味の目

短髪の細面にやぶ睨み気味の目、そして薄い唇はいかにも神経質そうな性格を窺わせる。 中山七里さんのヒポクラテスの誓いより

白髪オールバックで端整な顔立ちだが目だけが鷹のように鋭い

ドアを開けて現れたのは、海外での知名度が嘘に思えるような小柄な人物だった。 年齢は六十代半ば、白髪オールバックで端整な顔立ちだが目だけが鷹のように鋭い。腰こそ曲がっていないものの、背丈は真琴と同じくらいかやや低い。 中山七里さんのヒポクラテ…

白髪混じりの髪に銀の縁取りの眼鏡。四角い顔に肩幅のあるがっちりした体

「ようこそ、優子ちゃん」 リビングの大きな革張りのソファに座っていたおじさんが、私を見ると、そう言って立ち上がった。白髪混じりの髪に銀の縁取りの眼鏡。四角い顔に肩幅のあるがっちりした体。ベージュのガーディアンを着たおじさんは、五十過ぎだろう…

薄い上瞼が重たく垂れていて、全体に左に歪んだ顔は

痩せていて、白髪交じりの坊主頭は、上から何かで押さえつけられたように平らに潰れている。薄い上瞼が重たく垂れていて、全体に左に歪んだ顔は、中心を逸れた小さな顎の先端で、頼りなげに結ばれている。城戸は、その細い、ツンと突き出した鼻っ柱に目を遣…

痩けた頬の疎(まば)らな柔らかい無精髭には、弁護士らしからぬ色気があった

ドラムが趣味の兄貴分的な雰囲気の男で、痩けた頬の疎(まば)らな柔らかい無精髭には、弁護士らしからぬ色気があった。家庭とバンドで忙しそうなのに、刑事事件が好きで、今でもよく引き受けている。 平野啓一郎さんのある男より

毛の量が多く、目玉のぎょろりとした

肌は焼けたように浅黒く、毛の量が多く、目玉のぎょろりとした中年男性の外見。 七月隆文さんの天使は奇跡を希うより

ふわふわと頭の上で渦巻くような薄い髪とアンバランスな童顔

ふわふわと頭の上で渦巻くような薄い髪とアンバランスな童顔。頬が赤く、それが幼い印象に拍車をかけていた。体格はいい。百八十センチある私と身長はさほど変わらないのだが、筋肉ではなく空気で膨らませたような体つきだった。 堂場瞬一さんの疑装より

その巨漢をソファに同化させていた

三橋は、その巨漢をソファに同化させていた。ベルトを緩め、ズボンのチャックも中程まで下ろして下腹の肉を解放し、丸太のような両足をテーブルの上に投げ出している。 横山秀夫さんの陰の季節より

フラスコのような体型の男だ

ちょうど遠山は、犬の散歩から戻ったところだった。鵜飼と同年輩の、フラスコのような体型の男だ。 横山秀夫さんの陰の季節より

セルフレームの眼鏡はつんとした鼻梁にフィットしている

グレーのスーツには見覚えがあった。距離を置いて見ると身長はすらりと高く、セルフレームの眼鏡はつんとした鼻梁にフィットしている。 岡崎琢磨さんの珈琲店タレーランの事件簿より

頭頂部にわずかな白髪を残した小男

対する六十代の男は頭頂部にわずかな白髪を残した小男で、血走った目で沢見を睨み据えている。 中山七里さんの護れなかった者たちへより

赤いほっぺたの童顔のせいで、とても二十歳には見えなかった

そんな紫紋に、とうとう後輩ができた。浅川悠太。北東北地方の寒村の貧しい家庭に生まれ育ち、家計を助けるために中学卒業後上京、料理屋で見習いを始めたという。赤いほっぺたの童顔のせいで、とても二十歳には見えなかった。 原田マハさんのまぐだら屋のマ…

電脳系に取り残された中年の男たち

車は書店裏の薄暗い駐車場に滑り込んでいた。 自動ドアを分けて店内に入る。ポルノ雑誌のコーナーに、電脳系に取り残された中年の男たちが三人、四人……。その視線が一瞬、真知子の顔と体を舐め、グラビアの中の巨乳へと戻っていく。 横山秀夫さんの動機より

大きく張り出した頬骨。猛禽類のような鋭い目

大きく張り出した頬骨。猛禽類のような鋭い目。そこまでは保存の顔写真で知っていたが、実物は、その顔の下にラグビー選手を思わす巨体を持っていた。 横山秀夫さんの動機より

まるで雑草のようにまばらに無精髭がはえていた

乾いた唇のまわりにはまるで雑草のようにまばらに無精髭がはえていた。 村上春樹さんのノルウェイの森より

眉が薄く、目つきの鋭い、冷淡そうな顔をした人物だった

やってきた二人の刑事の年上と見られるほうは川崎と名乗った。眉が薄く、目つきの鋭い、冷淡そうな顔をした人物だった。 東野圭吾さんのさまよう刃より

相変わらずの能面フェイスが、いっそう作り物っぽく貼り付いている

左隣には、番通の徳田課長。相変わらずの能面フェイスが、いっそう作り物っぽく貼り付いている。 原田マハさんの旅屋おかえりより

窪んだ目と尖った顎、薄い唇が酷薄そうな雰囲気を発している

窪んだ目と尖った顎、薄い唇が酷薄そうな雰囲気を発している。他人とは距離を置いているのか、皆から離れたところで煙草を吸っていた。 東野圭吾さんの沈黙のパレードより

話す時でさえ、削げた頬の肉を殆ど動かさない

蓮沼は細い目をした、表情の乏しい男だった。話す時でさえ、削げた頬の肉を殆ど動かさない。 東野圭吾さんの沈黙のパレードより

薄いピンクの開襟シャツが彫りの深い顔に似合っている

ドアが開いて、長身のがっしりした体格の男が入ってきた。髪に白いものが目立つが、薄いピンクの開襟シャツが彫りの深い顔に似合っている。落ち着いた感じの男だ。 小杉健治さんの決断より

たくましい眉の下の黒い目が、ぎょろりと正面を見据えた

彫りの深い浅黒い顔。たくましい眉の下の黒い目が、ぎょろりと正面を見据えた。彼の目の前に直立していた白髪の男が、うやうやしく頭を、フランス語で言った。 「ようこそお越し下さいました、ヘロデさま」 原田マハさんのアノニムより

骸骨のように痩せた男だった

迎えに現れたのは、骸骨のように痩せた男だった。顔色が悪く、髪もずるずると長い。 東野圭吾さんの分身より

むき出しになった額には、うっすらと脂が浮かんでいた

取調官は坂巻という名の警部補だった。眉間に縦縞が刻まれたままの、神経質そうな顔つきの男だ。黒々とした髪をオールバックにしている。むき出しになった額には、うっすらと脂が浮かんでいた。 東野圭吾さんのダイイング・アイより