人生も後半戦! これから先も楽しもう!

人生も後半戦になったら、これまでの生き方に後悔することもあります。しかし、後悔しても仕方ない。この先楽しく生きるためにいろんなことに挑戦

2020-06-16から1日間の記事一覧

自然に破顔する

笑顔の表現 無理やりそうしようと思ったわけではなく、浩子は自然に破顔する。さっきからこのテーブルの会話をまわしてくれている良治を前にすれば、きっとどんな女性も表情をやわらげてしまうだろう。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

しっかりした眉のすぐ下にある二重瞼からは、やさしい微笑みが常に零れ出ている

良治の細い顎にはやわらかそうな髭がたくわえられており、しっかりした眉のすぐ下にある二重瞼からは、やさしい微笑みが常に零れ出ている。歳は四十代半ばぐらいだろうか、この家の中で一番年上と見て間違いない。部屋着とはいえ高そうな生地のポロシャツが…

高そうな生地のポロシャツが、分厚い胸板の上でピンと張っている

四十代男性イケメンの表現 歳は四十代半ばぐらいだろうか、この家の中で一番年上と見て間違いない。部屋着とはいえ高そうな生地のポロシャツが、分厚い胸板の上でピンと張っている。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

麦茶を飲む表現 波打つ小麦色の喉元

ニカニカ笑いながら、章大はよく冷えた麦茶を飲む。浩子は、波打つ小麦色の喉元から思わず目を逸らした。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

固まりかけた空気が少し和らぐ

緊張した様子が、やわらぐ表現 「そういえば、浩子さんはどんなお仕事されてるんですか?」 章大が、肉をがしゅがしゅと咀嚼しながら浩子を見る。章大は、ナイフで切り分けることもせずに肉を食べる。その少年のような姿に、固まりかけた空気が少し和らぐ。 …

シーソーのように、由可里がティーカップを手に取った

浩子はそっと、ティーカップをソーサーに置いた。 「なんかね、ちょっと不思議なの」 シーソーのように、由可里がティーカップを手に取った。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

夕方と夜の境目をつないでいるような風が入り込んでくる

れいなが最後まで閉めなかった窓から、夕方と夜の境目をつないでいるような風が入り込んでくる。明日の午前中には、引っ越し業者が来てしまう。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

知子の髪の毛は、砂時計のなかの砂のように、さらさらとやわらかく指の腹をすべる

サラサラの子供の髪の毛の表現 姉はくすくす笑いながら、知子の小さな頭を撫でた。知子の髪の毛は、砂時計のなかの砂のように、さらさらとやわらかく指の腹をすべる。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より

オーブンから出したばかりのスポンジケーキのようにやわらかくてあたたかい

やさしいの表現 いつだって知子のことを認めてくれた姉の声は、いつ思い出しても、オーブンから出したばかりのスポンジケーキのようにやわらかくてあたたかい。 朝井リョウさんの世にも奇妙な君物語より