2023-03-05 ハンカチを握りしめた右手だけは、終始震えたままだった 悲しみ、苦痛の表現、描写をおすすめ小説から学ぶ 緊張の表現、描写を小説から学ぶ 遺体の確認に現れた敏樹は、ひと目見て自分の息子だと断言した。多少息が乱れてはいたが、こういう事態に直面しているとは思えぬほど落ち着いた口調だった。ただハンカチを握りしめた右手だけは、終始震えたままだった。 東野圭吾さんのブルータスの心臓より