2021-10-16 江島の耳のうしろがぴくりと動いた 緊張の表現、描写を小説から学ぶ 「どういう取引だ」 「そりゃあもちろん、口止め料のことでしょ。例の事故に関しての、ね」 慎介がこういった瞬間、江島の耳のうしろがぴくりと動いた。慎介は身構えた。二人を包む空気が、ずっしりと重たくなったような気がした。 東野圭吾さんのダイイング・アイより